保険勧誘でよくある誤情報?金利とNISA制度の正しい知識をやさしく解説

資産運用、投資信託、NISA

友人や知人を通じて聞いたお金や投資の話、実は正しくない情報が含まれていることも少なくありません。特に保険の営業を受けたときなど、「それ本当?」と思うような内容には注意が必要です。この記事では、最近話題になっている普通預金金利の変動や、NISA制度にまつわる誤解について、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。

普通預金の金利は0.01%?それとも0.2%?

かつてメガバンク(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行など)の普通預金金利は年0.001%~0.01%と非常に低水準でした。しかし、2024年以降、日銀の政策変更により一部のメガバンクでは金利が0.2%へと引き上げられたという報道もあります。

ただし、これはすべての銀行・すべての口座に当てはまるわけではなく、一部の新サービスやキャンペーン口座に限定されているケースが多いのが実情です。したがって「メガバンクの普通預金金利=0.2%」と一概には言えないため、友人の話も間違いとは断言できませんが、正確な条件を確認する必要があります。

NISAの非課税制度とは?「20%課税」は本当?

NISA(少額投資非課税制度)は、その名の通り投資で得た利益が非課税になる特別な制度です。通常の投資では、利益に対して約20.315%の税金がかかりますが、NISAを使えばその税金が免除されます。

つまり、友人の「NISAでも利益に20%課税される」という発言は誤りです。正しくは「NISA口座内の運用益や配当金は非課税」ですが、口座外で得た利益には課税されるため、混同していた可能性もあります。

よくある誤解とその背景

保険会社の営業担当者は、金融商品を売る立場にあるため、NISAよりも保険商品を優先して紹介することがあります。その中で、NISAや預金との比較を誇張して伝えてしまうこともあります。

また、勧誘時に誤った情報を伝えたからといって悪意があるとは限らず、担当者自身が誤解しているケースもあります。「なぜそう言い切れるのか」根拠をきちんと確認する姿勢が大切です。

情報の正誤を自分でチェックするには

金融庁の公式サイトや、銀行・証券会社の公式ページでは、最新の金利や制度内容が更新されています。正しい情報を得たい場合は、こうした一次情報にアクセスする習慣を持つことが重要です。

また、金融庁のNISAガイドは初心者にもわかりやすく制度のポイントを解説しており、信頼性の高い情報源としておすすめです。

まとめ:大切なのは自分で理解し判断する力

お金の話は複雑なようでいて、ポイントを押さえれば意外とシンプルです。「普通預金の金利が上がった」「NISAは課税される」といった情報も、その背景や条件を理解すれば、正しい判断ができるようになります。

勧誘の話を聞いた際には、「鵜呑みにせず、自分でも調べる」「公的な情報源で確認する」ことを心がけましょう。将来のための資産形成において、情報リテラシーは最大の武器になります。

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