最近は多くの通貨に対して円安が進んでおり、外貨投資に興味を持つ人が増えています。しかし、どの通貨を選ぶべきかは、単なる円安・円高だけで判断するのではなく、国の経済状況や金利、今後の見通しを踏まえて考える必要があります。この記事では、主要通貨の特徴と、外貨を選ぶ際のポイントをわかりやすく整理します。
円安局面での外貨選びの基本ポイント
まず外貨を選ぶ際に重要なのは、為替差益だけを狙うのではなく、金利や国の経済安定性を総合的に見ることです。特に円安が進んでいるタイミングでは、外貨を購入する価格が高くなりやすいため、リスクを理解しておく必要があります。
実例:例えば米ドルが150円近い円安の場合、短期では更に上昇することもあれば反落することもあります。このため、長期保有前提で外貨を選ぶ方が価格変動リスクを抑えられます。
米ドル(USD):最も安定した王道通貨
米ドルは世界の基軸通貨であり、どの通貨よりも信頼性が高いことが特徴です。さらに、米国は高金利政策が続いているため、外貨預金やMMFでも比較的高い利回りが期待できます。
ただし、米ドルは既に強い位置にあるため、円高に戻った場合に含み損が出やすい点には注意が必要です。それでも「長期で持つなら最も無難な外貨」であることは変わりません。
ユーロ(EUR):分散投資として優秀
ユーロはEU圏の主要通貨であり、分散投資の観点から米ドルと組み合わせる価値があります。米ドルほどの利回りは期待できませんが、経済圏として安定性があるため、過度な変動が比較的少ないのが特徴です。
実際、米国と異なる金利政策を取ることも多く、米ドルとの相関を下げながら資産を持つことができます。
豪ドル(AUD)・NZドル(NZD):高金利通貨として人気
豪ドルやNZドルは資源国通貨であり、比較的金利が高いため利息収入を目的とする投資家に人気です。長期で保有することで為替変動を吸収しつつ利息が受け取れる点が魅力です。
ただし、資源価格に影響されやすく、景気悪化時には下落しやすいというデメリットもあります。リスクを把握しながら金利収入を狙う外貨として位置付けると良いでしょう。
韓国ウォン(KRW):短期向けでリスクが高め
韓国ウォンは円に対して強弱が激しく変動するため、短期売買向けの通貨です。韓国の経済構造は輸出依存度が高く、世界景気に敏感であるため、安定性を重視した外貨としては向いていません。
また、ウォン高・ウォン安のサイクルが激しいため、長期保有の場合は予想外の変動に巻き込まれるリスクがあります。
外貨を選ぶ際におすすめの組み合わせ
外貨投資では、一つの通貨に集中するのではなく複数通貨に分散させることでリスクを下げられます。以下は一例です。
●安定重視の組み合わせ例
米ドル(USD)60% / ユーロ(EUR)40%
●金利を取りにいく組み合わせ例
米ドル(USD)50% / 豪ドル(AUD)30% / NZドル(NZD)20%
自分の目的が「為替差益なのか」「金利収入なのか」「分散なのか」で組み合わせは変わってきます。
まとめ:外貨選びは用途とリスク許容度で決まる
円安局面で外貨を買う場合、短期利益を狙うよりも、長期保有と分散を意識して選ぶほうがリスクは抑えられます。特に米ドル・ユーロは安定性が高く、豪ドル・NZドルは金利面で魅力があります。
外貨を選ぶ際は、「なぜその通貨を持つのか」を明確にして、複数通貨に分散しながら安定した外貨ポートフォリオを作ることが大切です。
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