なぜ「今年はもう(日銀)は利上げしないかも」は正しくないか──背景と見通しを整理する

外国為替、FX

最近の地震や大規模災害など、不安なニュースが相次ぐ中で、「日銀はもう今年は利上げしないのでは」と考える人がいるかもしれません。しかし、直近の金融政策を巡る動きや経済・市場の状況を見ると、その見方は必ずしも正しくない可能性があります。本記事では、なぜ「今年はもう利上げしないかも」という見方が強気に過ぎるかを整理し、今後の見通しを論じます。

日銀の最近の利上げと金融政策の枠組み

まず押さえておきたいのは、日銀はすでに2025年1月に政策金利を引き上げ、0.5%としています。:contentReference[oaicite:1]{index=1}

その後も長期国債の買い入れ額の削減などを通じて、金融緩和からの「出口」に向かう政策を少しずつ進めています。:contentReference[oaicite:2]{index=2}

なぜ「年内は利上げなし」という見方が出るのか

「地震や火災などの災害があったから、景気・物価の下振れリスクが高まり、日銀が慎重に構えるのでは」という見方は、直感としては理解できます。ただ、日銀の判断材料は国内の災害の有無だけではなく、宏観的な経済指標や為替・物価動向、賃金動向など多岐にわたります。

加えて、一時的なネガティブ材料があっても「インフレ継続」「賃金上昇」「円安による輸入物価上昇圧力」といった利上げを正当化する条件がそろえば、日銀が動く余地は残ります。

今、なぜ「利上げあり」の可能性が見直されているか

2025年10月の金融政策決定会合では、複数の政策委員から「利上げのタイミングが近づいている」との発言が相次ぎました。:contentReference[oaicite:3]{index=3}

また、足元の円安や輸入物価上昇、潜在的な賃金上昇──特に来年の春闘を控えた賃金動向──が、インフレ圧力を後押しする可能性も報じられています。:contentReference[oaicite:4]{index=4}

「災害 + 景気の足踏み」が利上げ慎重化の決め手になるか?

もちろん、自然災害や大規模火災などは、消費や投資心理に影響を与え、景気の先行きに対する不透明感を高める要素です。消費の落ち込みや住宅・インフラの復興需要などが複雑に絡み合えば、物価・賃金を巡る見通しがぶれる可能性もあります。

ただし、現在の政策判断においては、こうした物理的な災害リスクよりも、為替動向、賃金・物価水準、インフレ見通しの方が重要視されやすい — つまり「災害があったから必ず利上げしない」という因果は存在しづらいと考えられます。

中期的な見通し──年内だけで判断するのは危険

多くの民間エコノミストは、次回の利上げタイミングを「2026年1月以降」と予想しています。:contentReference[oaicite:5]{index=5}

とはいえ、年内の経済・物価・為替の動き次第では、今月〜来月中に0.25%の利上げが行われる可能性は十分残されています。最近の日銀総裁の発言も、12月の会合で「利上げの是非を適切に判断する」としており、可能性を排除していません。:contentReference[oaicite:6]{index=6}

まとめ:災害だけで「利上げなし」は結論できない

結論として、「災害があったから、もう今年は日銀が利上げしない」という見方は、やや短絡的です。政策判断は、自然災害を含む地政学リスクだけでなく、インフレ・賃金・為替・国際経済などの多様な要因を総合して行われます。

たとえ災害があっても、国内外のマクロ経済環境や物価・賃金の動き次第では、年内に追加利上げが現実になる可能性は十分ある。現時点では「利上げがあり得る」という前提で、今後の経済指標や日銀の発言に注意しておくのが適切です。

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