ろうきんから松井証券にiDeCoを移すべき?運用効率と住宅ローンの影響を比較検討

資産運用、投資信託、NISA

iDeCo(個人型確定拠出年金)は「節税しながら資産形成できる」制度として人気が高まっていますが、加入している金融機関によって運用効率や手数料、商品選択の自由度は大きく異なります。本記事では、ろうきんから松井証券にiDeCoを移すかどうかを検討する上での判断材料と、住宅ローン金利への影響までを含めたシミュレーションをもとに、実践的に解説します。

現在の状況を整理:ろうきんでのiDeCo運用内容

・毎月の掛金:5,000円
・運用割合:【ろうきん定期(10年)】80%/【DIAMバランス安定型】20%
・運用歴:6年2ヶ月/損益:マイナス数千円程度

定期預金比率が高いため、iDeCoの税制メリットは得られていても資産の増加は限定的です。60歳まで残り9年という点を考えると、資産を増やすための“攻め”の構成への切り替えも視野に入ります。

松井証券に変えるメリットとは?

松井証券はeMAXIS Slimシリーズなど低コストかつ分散された優良ファンドを豊富に取り揃えており、インデックス投資家からの支持も高いのが特徴です。

  • 運用商品が豊富で分散投資が可能
  • 信託報酬が安く、運用効率が良い
  • iDeCoの管理手数料がろうきんより月431円安い

仮に7%の利回りを見込んだ場合、初期投資+9年間の積立でおよそ+50万円のリターンを期待できる試算になります。

住宅ローン金利優遇の損失額はどのくらい?

ろうきんでiDeCo加入中は住宅ローン金利が優遇されており、松井証券に移ると約2,000円/月の負担増が発生する見込みです。

年換算すると24,000円、9年間で216,000円程度の負担増になります。つまり、運用益(+50万円)から住宅ローン金利上昇分(−21万円)を差し引いても、実質約30万円以上の差益が見込める構図です。

移換時の注意点とスケジュール

iDeCoを移す場合、次のステップを踏む必要があります。

  1. 松井証券でiDeCo加入申込(新規ではなく“移換”)
  2. ろうきんへ移換届の提出
  3. 資産が一時的に現金化(スイッチング不可)される期間あり
  4. 通常1〜2ヶ月かかるが、タイミングにより前後あり

この間は運用が止まるため、市場が大きく動いているタイミングでの移換は注意が必要です。

判断ポイント:資産効率 vs. 金利優遇

・資産増加を重視するなら松井証券への移換+eMAXIS Slim等のインデックス運用が有利

・安定性・手間の少なさを重視するなら現状維持も一案

→ただし、9年という時間を考慮すると、今からのリスク許容と運用改革は十分「投資対効果」が期待できる期間と言えます。

まとめ:iDeCoの移換は手数料と利回りで差が出る。住宅ローン影響を加味しても“今”が見直しのチャンス

iDeCoの運用効率は、商品選びと手数料で大きく変わります。松井証券のように低コスト商品が揃う金融機関で、より積極的な運用をすることで、住宅ローン金利上昇分を超えるリターンが期待できます。

60歳まで9年という限られた時間を有効に活かすなら、今の見直しが未来の受取額に大きく差を生み出すことになります。

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