トレードの世界では「節目が重なるポイントでの逆張り」は、多くのトレーダーに注目される戦略のひとつです。しかし、ただ複数のラインが重なっているだけでは優位性は生まれません。この記事では、どのような“重なり”が信頼できる逆張りポイントとなり得るのか、具体的な例を交えて解説します。
そもそも「節目が重なる」とはどういう意味か?
節目とは、トレーダーの注目が集まりやすい価格帯を指します。たとえば、前日の高値・安値、過去のサポート・レジスタンス、ラウンドナンバー(キリ番)、移動平均線などがそれにあたります。
「節目が重なる」とは、これら複数の要素が同じ価格帯に集中することで、市場参加者の心理が強く反応しやすくなるポイントを意味します。これは反転ポイントとしての信頼性が高まる可能性があることを示しています。
逆張り戦略に有効な重なりの具体例
例えば、以下のような「3つ以上の条件」が重なる場面は逆張りに適した強力な候補です。
- 200日移動平均線にタッチ
- 過去のサポートゾーンと一致
- フィボナッチ61.8%のリトレースメントレベルと重なる
このような場面では、反転する可能性が高まると考えるトレーダーが多く、エントリーの優位性が上がります。
重なりの質を見極めるためのチェックポイント
ただ節目が重なっているだけでは不十分です。以下のような要素も合わせて確認すると、より精度の高い逆張りが可能になります。
- 出来高の増加:節目で反発する場面で出来高が伴えば信頼性アップ
- ローソク足のパターン:ピンバーや包み足など反転サインの有無
- 上位足との整合性:日足や週足レベルのトレンドと逆張り方向の整合性
これらを複合的に判断することで、「単なる重なり」ではなく「機能する重なり」かを見極められます。
重なりが多すぎても逆効果になることもある
一見すると、たくさんの指標やラインが重なっていれば信頼度が高まるように見えますが、過剰に意識しすぎると「エントリーできない病」に陥る危険もあります。
例えば、5つ以上の条件を満たさなければエントリーしないというルールを設定してしまうと、逆にチャンスを逃しやすくなります。重なりは2~3要素で十分に有効であることも多く、「機能するか」を検証することの方が大切です。
実践例:USD/JPYの節目重なりでの逆張り
ある日のドル円相場で、以下のような条件が重なったポイントがありました。
- フィボナッチ38.2%
- 日足の20EMA
- 直近の押し目サポートライン
この価格帯で下ヒゲの長いピンバーが形成され、出来高も急増。これを根拠にロングで逆張りエントリーし、短期的に50pips以上の利幅を取れたという実例もあります。
まとめ:節目重なり逆張りは“質”の見極めがカギ
節目が重なるポイントは、逆張りにおける強力なシグナルになり得ます。ただし、それが本当に機能する節目かどうかは、出来高やローソク足の形、上位足との関係なども含めて総合的に判断することが重要です。
盲目的に重なりだけを信じるのではなく、「なぜそこが機能するのか」という視点を持ってトレードを組み立てていきましょう。

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