ドル円が下がっても米国株に投資する意味はある?為替リスクと米株投資の本質を解説

経済、景気

為替が円高に動くと、せっかくの米国株の上昇も円ベースでは目減りする可能性があります。そのため「ドル円が下がるのに米国株に投資する意味はあるのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。この記事では、米国株投資の本質的な意義と為替の影響をわかりやすく整理します。

米国株に投資するメリットとは?

米国株式市場は、世界最大の時価総額を誇り、Apple、Microsoft、NVIDIA、Amazonなどグローバルに影響を与える企業が多数上場しています。これらの企業はテクノロジー分野における圧倒的な成長力を持っており、世界中の投資家の資金を集め続けています。

また、米国は人口増加、旺盛な消費、イノベーションの土壌が整っており、経済成長の恩恵を長期的に享受できる環境にあります。

為替リスクは本当に致命的なのか?

確かに、為替の変動は投資リターンに影響を及ぼします。たとえば、米株が10%上がっても、ドル円が同時に10%円高に振れた場合、円ベースの利益は相殺されることになります。

ただし、これはあくまで短期的な話です。長期投資の観点では、為替は上下を繰り返し、リターンは企業成長によって決まる側面が強くなります。

為替と株価の動きは必ずしも連動しない

為替と株価は必ずしも逆相関になるわけではありません。たとえば、2023年にはドル安+米株高の局面もありましたし、2022年にはドル高+米株安という場面もありました。

これは、金利やインフレ、金融政策、地政学リスクなど複合的要因が絡むためであり、「為替が円高だから米株投資は意味がない」とは一概に言えません。

為替ヘッジという選択肢

為替リスクがどうしても気になる場合、為替ヘッジ付きの米国株ファンドを選ぶことで影響を軽減することも可能です。ただし、為替ヘッジにはコストがかかり、ヘッジ自体がリスクを伴う点も考慮する必要があります。

一方、円建てで米国企業の成長の果実を取り込むという意味では、為替に一喜一憂せず、分散投資と長期保有を前提にした戦略が効果的です。

実例:為替と米株の複合リターンを比較

たとえば、2020年〜2023年にかけて、米国株(S&P500)は約60%以上上昇しました。ドル円はこの期間で105円台から150円台へと円安に振れたため、円ベースのリターンはさらに大きくなりました。

このように、為替の変動がプラスに働く場面もあることを忘れてはいけません。

まとめ:為替はリスクでもあり機会でもある

為替が円高になることで短期的にはリターンが削られることもありますが、それを理由に米国株投資をやめるのはもったいない選択です。企業の成長、分散投資、長期保有という視点を持つことで、為替リスクを乗り越えた安定したリターンが得られる可能性があります。

今後も米国市場の成長に期待しつつ、自身のリスク許容度に合わせた適切な投資判断を行いましょう。

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