NVDUとは何か?初心者でもわかるDirexion デイリーNVDA株ブル2倍ETFの仕組みと注意点

株式

株式投資の中でも、短期的な値動きを活用して利益を狙う商品にレバレッジETFというものがあります。中でも注目されているのが、米国の半導体企業NVIDIA(ティッカー:NVDA)の株価に連動して動く、Direxion デイリー NVDA株 ブル2倍ETF(NVDU)です。この記事では、投資初心者でも理解しやすいように、NVDUの仕組みとリスク、活用方法について解説します。

NVDUとは?ざっくり理解するためのポイント

NVDUは、NVIDIA株の1日の値動きに対して、2倍の成果を目指すETF(上場投資信託)です。つまり、NVIDIA株が1日で5%上がれば、NVDUは約10%の上昇を目指します。逆に、5%下がった場合は約10%の下落となる、ハイリスク・ハイリターン型の商品です。

「ブル(Bull)」とは「強気(上昇)」の意味で、株価が上がると利益が出る商品です。これに対し、下落で利益が出るのは「ベア(Bear)」と呼ばれます。

どのように2倍を実現しているのか?

NVDUは、実際にNVIDIA株を100%買っているわけではなく、スワップ契約やオプション取引などのデリバティブ(金融派生商品)を使って、日々の値動きを2倍にする仕組みです。

例えるなら、「NVIDIA株に対する賭けを毎日更新している」ようなイメージです。そのため、長期で持ち続けると元の株価と大きくズレることがあります。

注意点:長期保有には不向き

このETFは、「デイリーレバレッジ」なので、1日ごとの値動きを2倍にする設計になっています。1週間や1か月単位で見た場合、NVIDIA株が上がっても、NVDUの値動きが期待通りにならないことがあります。

たとえば、NVIDIA株が上がったり下がったりを繰り返している場合、NVDUは「複利効果」で損が拡大する可能性があります。特に、ボラティリティ(変動)が大きい局面では注意が必要です。

どんな人に向いているのか?

以下のような投資家にNVDUは向いています。

  • 短期トレード(数日~1週間以内)を前提とした戦略をとる人
  • NVIDIA株の急騰を見込んで、一時的に利益を大きく狙いたい人
  • レバレッジ商品のリスクを理解し、損切りのルールを徹底できる人

逆に、長期投資やインカム狙いの人にはおすすめできません。価格が乱高下したときに大きく損をする可能性があるからです。

実例:NVIDIAが3日で+10%上昇した場合

仮に、NVIDIA株が3日で+10%上昇したとします。単純に考えればNVDUは+20%となりそうですが、実際には日々の変動があるため、+18%や+22%などズレが発生することがあります。

そのズレは「複利計算」や「ボラティリティドリフト」と呼ばれ、日次でのレバレッジであるがゆえの性質です。

まとめ|NVDUは短期トレード向けの尖ったETF

Direxion デイリー NVDA株 ブル2倍ETF(NVDU)は、NVIDIA株の上昇に2倍で連動するハイリスク・ハイリターンのETFです。仕組みやリスクをしっかり理解し、短期売買を目的としたトレーダーには有効な選択肢となります。しかし、長期投資には不向きで、価格の上下動が激しい場面では思わぬ損失を被ることもあります。リスク管理を徹底した上での活用を心がけましょう。

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