PERとPBRのどちらを重視すべきか?割安株の選び方

株式

株式投資において、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)は企業の評価を行うための重要な指標です。しかし、どちらを重視すべきか、またそれぞれの指標をどのように活用するかについて迷う投資家も多いでしょう。この記事では、PERとPBRを比較し、割安株を見つけるためのポイントを解説します。

1. PER(株価収益率)とは?

PERは、株価が企業の利益に対してどれだけ割高か割安かを示す指標です。計算式は「株価 ÷ 1株あたりの利益(EPS)」です。PERが低い場合、一般的には株価が利益に対して割安だと考えられますが、業界の平均や企業の成長性などを考慮することが重要です。

例えば、PERが12倍の株は、1株あたりの利益の12倍の価格で取引されていることを意味し、相対的に割安かもしれません。ただし、業界全体のPER平均が高い場合、この数字は割安と判断できないこともあります。

2. PBR(株価純資産倍率)とは?

PBRは、株価が企業の純資産に対してどれだけ割高か割安かを示す指標です。計算式は「株価 ÷ 1株あたりの純資産(BPS)」です。PBRが1倍を下回ると、株価が企業の純資産を下回っていることを意味し、割安だと考えられます。

例えば、PBRが0.6倍の場合、株価が純資産よりも低い評価を受けていることになり、割安と判断されます。ただし、PBRが低い場合でも、企業の成長性やリスクが考慮されるべきです。

3. PERとPBRの比較:どちらが割安か?

PERが12倍、PBRが0.6倍の株と、PERが6倍、PBRが1.2倍の株を比較すると、一般的にはPBRが低い株の方が割安だと見なされることが多いです。特にPBRが1倍を下回ると、企業の純資産よりも株価が低く評価されているため、投資家にとって魅力的に見えることが多いです。

しかし、PERも重要な指標です。PERが低ければ、企業の利益に対して株価が安いことを示しており、成長性が高い企業であれば、PERが低くても魅力的な投資先と考えることができます。PBRだけでなく、PERとのバランスを取ることが重要です。

4. どちらを重視すべきか?

PERとPBRのどちらを重視するかは、企業の状況や投資家の目的によります。安定した企業であれば、PBRが重要な指標となることがありますが、成長性を重視する投資家にとっては、PERが低い株を選ぶ方が適切な場合があります。

したがって、PERとPBRの両方をバランスよく活用し、企業の成長性やリスクを加味して投資判断を行うことが重要です。

5. まとめ

PERとPBRはそれぞれ異なる視点から株価を評価する指標です。PERが低い株は利益に対して割安と見なされ、PBRが低い株は純資産に対して割安と見なされます。どちらを重視するかは、投資家の目標や企業の特性によりますが、両方の指標をバランスよく使用することが最も重要です。

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