月10万円の不労所得を目指す配当金生活:高配当株とREITどちらが有利?

資産運用、投資信託、NISA

月10万円の安定した不労所得を配当金で実現したいと考える人は年々増加しています。その際によく話題になるのが、高配当株とREITのどちらが適しているのかという問題です。本記事では、配当金生活を目指す上で高配当株とREITの特性やリスク、組み合わせ戦略について詳しく解説します。

月10万円の配当金を得るための投資額

まず目標とする月10万円の配当金、つまり年間120万円を得るには、配当利回りによって必要な投資元本が変わります。

  • 配当利回り3%の場合:4,000万円
  • 配当利回り4%の場合:3,000万円
  • 配当利回り5%の場合:2,400万円

高配当株もREITも、利回り4〜5%を狙うことは可能ですが、安定性やリスクは異なるため、組み合わせ方がポイントになります。

高配当株の特徴と向いている人

高配当株とは、利益の一部を株主に還元する企業で、配当利回りが高い銘柄に投資する手法です。主に銀行、通信、エネルギー、商社などの業種が該当します。

メリット:業績が安定していれば、長期的に増配の期待もあり、インカムとキャピタルゲインの両方を狙えます。税制上も有利な場合があります。

デメリット:業績悪化や減配リスクがあり、特定業種に偏ると景気後退時に大きく下落することも。

REITの特徴と向いている人

REIT(不動産投資信託)は、不動産から得られる賃料収入を投資家に分配する金融商品です。オフィスビルや住宅、物流施設など多様な物件に投資できます。

メリット:分配金利回りが高く、年4〜6%前後も可能。分散投資されており、少額から購入できるのも魅力です。

デメリット:金利上昇に弱く、不動産市況に依存。値動きが意外に大きく、株よりボラティリティが高い場合もあります。

高配当株とREITの併用戦略

高配当株とREITはそれぞれ異なるリスク特性を持つため、併用することでリスク分散が図れます。例えば、ポートフォリオを以下のように組むのも一案です。

  • 高配当株:60%(通信、銀行、商社など)
  • REIT:30%(J-REITや米国REIT)
  • 現金・その他:10%(有事対応)

このように配分すれば、安定したインカムを得つつ、リスクのバランスも取れます。定期的なポートフォリオの見直しとリバランスも重要です。

実際のシミュレーション例

例えば、配当利回り4%の日本の高配当株に1,800万円、利回り5.5%のREITに1,200万円を投資すると、

  • 高配当株:年間72万円
  • REIT:年間66万円
  • 合計:138万円(月11.5万円)

と、目標の月10万円は十分に達成可能です。

まとめ:不労所得実現の鍵は分散と現実的な目標設定

月10万円の配当金生活は、現実的な投資戦略と継続的な運用管理によって十分に実現可能な目標です。高配当株とREITのメリット・デメリットを理解し、自分のライフスタイルやリスク許容度に合わせた配分を考えることが大切です。

無理のない範囲で資産形成を行い、安定した不労所得を目指していきましょう。

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