複数ファンドからオールカントリー1本化はアリ?積立投資の見直し戦略を徹底解説

資産運用、投資信託、NISA

「ひふみ」「ニッセイ日経225」「eMAXIS Slim先進国株式」など複数ファンドで少額積立を続けてきた中で、オールカントリー(全世界株式)1本に絞ろうか悩んでいる方は少なくありません。本記事では、その選択が“やばい”のかどうか、合理性や注意点を踏まえて中立的に解説します。

結論:オールカントリー1本化は“全然アリ”

結論から言えば、eMAXIS Slimオールカントリー(以下:オルカン)1本に絞ることは、合理的で堅実な戦略の一つです。理由は以下のとおりです。

  • 世界中の株式市場に分散投資が可能(地域分散)
  • 低コストで高い投資効率(信託報酬0.05775%程度)
  • ファンド1本で管理が簡単、再投資・売却判断もしやすい

つまり、初心者にもベテランにも向く「万能型インデックスファンド」として国内外で評価されています。

それでも3ファンド積立をやってきた意味は?

これまで複数ファンドを使っていたのには、以下のような意味があった可能性があります。

  • 日本株(ニッセイ日経)への愛着や政策への期待
  • 先進国株式(eMAXIS Slim)の高リターン重視
  • アクティブファンド(ひふみ)の成長株への期待

1年半積立してきた経験自体は投資リテラシー向上に大きく役立ちますので、それを「無駄」と考える必要はまったくありません。

オルカン1本にする際の注意点

ただし、一本化にも注意点があります。

  • 日本株比率は約5〜6%程度に留まるため、日本株にこだわりがあるならやや物足りないと感じるかも
  • 新興国の比率も控えめで、攻めたリターンは期待しにくい
  • 価格変動リスクは株式100%構成のため、短期下落に備える心構えは必要

特に、元々アクティブ運用に親しんでいた人は「物足りなさ」や「退屈さ」を感じるケースもあるので、自分のリスク許容度を再確認しておくとよいでしょう。

実例:オルカン1本に切り替えた投資家の声

30代の投資家Aさんは、以前は「日経インデックス+先進国+ひふみ」で積立を行っていましたが、資産管理が煩雑になったため2023年からオルカン1本に統一。

その結果、「管理がラクでメンタルにもやさしい」「リバランスの手間がゼロ」という理由から満足度が高いと話しています。パフォーマンスも2024年時点で年率12%前後を記録しています。

向いている人・向いていない人

オルカン1本が向いている人:

  • 手間をかけずに世界全体に投資したい
  • つみたてNISAや新NISAの非課税枠を効率活用したい
  • 市場に長く投資し続ける前提で設計したい

向いていない可能性がある人:

  • アクティブファンドに魅力を感じる
  • 日本株や特定地域に重点を置きたい
  • 短期の値動きに強く反応してしまう

まとめ:オルカン1本化は「やばい」どころか堅実な選択肢

「今の3ファンドをやめてオールカントリーに一本化する」のは、よくある、そして合理的な投資戦略です。新NISA時代においても「シンプルかつ効率的」な方法として支持されています。

最終的には目的や好みに合わせて決めるのが正解ですが、もし迷っているなら「少しずつ移行」や「併用期間を設けて比較する」といった柔軟な対応もおすすめです。

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