株式投資において、購入や売却注文を出した後でもリスク管理を強化する方法のひとつが「逆指値(ストップ注文)」です。この記事では、すでに出した注文に対して逆指値を設定する方法や活用法について詳しく解説します。
1. 逆指値注文とは?
逆指値注文(ストップロス注文)とは、設定した価格に達したときに自動的に売買が行われる注文方式です。主に損失を限定するために利用されます。
例えば: 株を1000円で購入し、950円まで下落した場合に損切りをしたい場合、950円で逆指値売り注文を設定します。
逆に、ショート(空売り)している場合には、株価が設定価格以上に上昇した場合に損切りを行うために逆指値買い注文を利用できます。
2. 注文後に逆指値を設定できるか?
すでに出した注文に対して逆指値を追加できるかどうかは、証券会社や取引システムによります。
① 注文後に逆指値を追加できるケース
- 一部の証券会社では、既存の注文をキャンセルせずに「逆指値注文」を追加可能。
- 特定の取引ツールでは、すでに約定したポジションに対して逆指値を設定できる(例:OCO注文やIFD注文が可能な場合)。
② 注文後に逆指値を追加できないケース
- 証券会社によっては、すでに出した注文に対して逆指値を追加する機能がない。
- その場合、既存の注文をキャンセルし、新たに「逆指値付き注文」を出し直す必要がある。
3. 逆指値注文の活用法
逆指値注文を適切に活用することで、投資リスクをコントロールできます。
① 損切りの自動化
損失を限定するために、購入後すぐに逆指値を設定することで、感情に左右されずにルール通りの損切りが可能になります。
② 利益確定にも活用できる
逆指値は、利益確定のためにも利用できます。例えば、株価が上昇している場合、逆指値を徐々に引き上げることで、一定の利益を確保しながらさらに上昇を狙うことができます(トレーリングストップ)。
4. 証券会社別の対応状況
逆指値注文の可否は、証券会社によって異なります。以下は主要証券会社の対応例です。
証券会社 | 注文後の逆指値追加 | 対応可能な注文方法 |
---|---|---|
SBI証券 | 不可(注文の出し直しが必要) | 逆指値付き注文可能 |
楽天証券 | 不可(注文の出し直しが必要) | IFD、OCO、トレーリングストップ対応 |
マネックス証券 | 可能(発注後の修正可) | 逆指値付き注文可能 |
松井証券 | 可能(特定の注文方法のみ) | 逆指値・トレーリングストップ可 |
証券会社によって仕様が異なるため、自身が利用している証券会社の対応状況を確認することが重要です。
5. まとめ
逆指値注文は、株式投資のリスク管理に非常に役立ちます。注文後に逆指値を設定できるかどうかは証券会社や取引ツールによるため、事前に確認しておくことが大切です。もし対応していない場合は、既存の注文をキャンセルして、新しく「逆指値付き注文」を出すことで代替可能です。賢く逆指値を活用し、効率的な資産運用を目指しましょう。
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