株式投資において「配当金」は安定的なインカムゲインとして魅力的な要素です。ですが、「株を売ったあとに配当金はもらえるのか?」という疑問を抱く投資家も少なくありません。本記事では、NTTデータなどの日本株を例に、配当金の受け取りに必要な条件やタイミングについて詳しく解説します。
配当金を受け取るには「権利確定日」が鍵
配当金を受け取るためには、その企業の権利確定日(通常は期末月末)に株主名簿に名前が載っている必要があります。つまり、その日に株を保有していた投資家に対して配当金が支払われます。
ただし、実際に売買が反映されるのは2営業日後であるため、「権利付最終日」までに株を保有していれば、翌日に売却しても配当は受け取れます。
権利付最終日と権利落ち日の関係
「権利付最終日」は、配当をもらう権利が確定する最終売買日で、一般的に決算月の2営業日前にあたります。翌日は「権利落ち日」となり、この日以降に株を買っても配当は受け取れません。
たとえば、NTTデータが3月末決算の場合、権利付最終日は3月27日頃となり、この日に株を保有していれば、たとえ3月28日に売却しても6月頃の配当支払い時には対象となります。
配当金が支払われるまでの流れ
権利確定後、実際に配当金が支払われるまでには通常2~3か月のタイムラグがあります。具体的には以下のような流れです。
- 3月末:権利確定
- 5月下旬~6月中旬:株主総会および配当金額確定
- 6月末前後:配当金支払日(郵送もしくは口座振込)
株を売却していても、権利確定日に保有していれば、指定口座にしっかりと配当金が振り込まれます。
売却後の注意点:配当金が届かないケースも?
配当金は証券口座に振り込まれるのが基本ですが、郵送で「配当金領収証」が送られる方式を選んでいた場合は、引っ越しなどで住所が変わっていると届かないこともあります。
また、NISA口座や特定口座の配当受取方式によっては、税制上の扱いが異なるため、確定申告が必要になるケースもあります。証券会社のマイページやお知らせ欄で、受取方法を事前に確認しておくと安心です。
NTTデータの配当実績とスケジュールの例
NTTデータは通常、3月末に期末配当、9月末に中間配当の権利確定日を設けています。以下は例としてのスケジュールです。
配当区分 | 権利確定日 | 支払開始予定日 |
---|---|---|
中間配当 | 9月30日 | 12月上旬 |
期末配当 | 3月31日 | 6月下旬 |
これらの時点で保有していれば、4月に売却しても6月の配当は受け取れるということになります。
まとめ
株式の配当金は、保有していた時点の「権利確定日」によって決まります。そのため、たとえその後に株を売却していたとしても、確定日に保有していた事実さえあれば、配当金は原則受け取れます。特にNTTデータのような上場企業では、決算スケジュールと連動して配当が支払われるため、売却タイミングに不安がある場合は、証券会社のサポートや企業IRページで配当スケジュールを確認しておくことをおすすめします。

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