毎年受け取っていた株の配当金が今年は届かない…そんなとき、多くの投資家が不安を感じます。配当金の支払いにはスケジュールのずれや、企業判断による「無配当」の決定が影響していることもあります。この記事では、配当金が届かない原因や、無配当の場合に通知は来るのかなど、実際の対応方法を交えて詳しく解説します。
配当金の基本的な流れと支払時期の目安
配当金は、企業が決算を終え、株主総会での承認を経た後に支払われます。通常、株主総会の約1~2週間後に配当金の支払いが行われることが一般的です。ただし、企業によってスケジュールが異なるため、必ずしも前年と同時期とは限りません。
例えば、3月決算の企業の場合は6月下旬に株主総会が行われ、7月上旬~中旬に配当金が支払われるケースが多いです。このため「同月中に配当金が届かない=異常」とは言い切れません。
無配当になった場合は通知されるのか?
無配当の場合、原則として「通知」は個別に届きません。ただし、株主総会の議案書や決議通知(郵送または電子交付)にて、配当金の有無について記載があります。
具体的には、「第○号議案:剰余金の処分の件」にて、無配当とする旨の説明が記載されており、それが株主に対する唯一の案内となります。証券会社の口座でも「配当金の支払いなし」という表示がされることがあります。
配当金が遅れているだけの場合もある
企業によっては、会計処理や株主名簿の確認、証券代行業務の都合などにより、配当金の支払いが遅れることもあります。このような場合は、企業のIR情報や証券口座の「配当金予定」欄などを確認することが重要です。
例えば、ある大手企業では、毎年7月10日前後に支払いを行っていたものの、ある年は会計基準変更のため7月下旬にずれ込んだこともあります。
実際に確認すべきポイント
- 証券会社の口座にログインし、「配当金履歴」や「お知らせ」欄を確認
- 企業のIRサイトで株主総会決議の内容を確認(配当の有無を記載)
- 株主総会の招集通知・決議通知の中に無配の情報が含まれていないか確認
- 過去と支払月が異なっていないか照らし合わせる
これらをチェックすることで、「無配なのか」「遅れているだけなのか」が判断しやすくなります。
もし誤って見落としていたらどうなる?
仮に配当金が支払われていたにもかかわらず、自分の確認不足で受け取りができていなかった場合も、心配は不要です。証券会社によっては、口座に自動で振り込まれる「株式数比例配分方式」や、別途通知が届く「登録配当金受領口座方式」などを採用しており、時効前であれば再発行も可能です。
不明点があれば、証券会社のカスタマーサポートや企業のIR窓口に直接問い合わせるのが安心です。
まとめ:配当金が届かない=すぐ無配ではない
配当金が届かない場合でも、すぐに「無配だった」と結論づけるのは早計です。支払いの遅れ、通知の見落とし、証券口座設定の問題など、さまざまな要因が考えられます。
まずは証券会社と企業のIR情報を確認し、必要であれば問い合わせましょう。冷静な情報収集が、投資家としてのリスク管理にもつながります。

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