近年、インスタグラムやYouTubeなどのSNSで「成功した女性トレーダー」や「投資スクールの講師」と称するアカウントを多く見かけるようになりました。一見華やかに見える投稿の裏には、実態が不透明だったり、思わぬトラブルに巻き込まれるケースも存在します。今回は、インフルエンサー系投資スクールの仕組みと注意点を解説します。
SNSで急増する「女性トレーダー講師」とは?
インスタなどで見かける女性トレーダーの多くは、投資で成功した実績をアピールし、セミナーやスクールへの勧誘を行っています。ビジュアルや生活の派手さを前面に出すことで、初心者の憧れや不安を刺激しやすいのが特徴です。
例えば「○○里奈さんのセミナー」「高級ホテルで学ぶトレード術」など、ブランディングに力を入れた集客が行われています。
勉強会やスクールの実態:よくあるトラブル例
表向きは無料や低価格で「初心者歓迎」の勉強会を開催していても、実際はスクールへの高額な勧誘が目的であることも珍しくありません。また、参加者からは「質問に対する態度が冷たい」「契約後に追加費用が必要になった」などの声も見られます。
実例:とある女性講師のセミナーに参加したAさんは、当初5万円と聞いていたスクール費用が、入会後に「上級コース」や「専属コンサル料」としてさらに30万円以上の支払いを求められたといいます。
高額な投資スクールは必要?冷静な判断のポイント
確かに投資は知識が不可欠ですが、高額なスクールに通わなければ成功しないわけではありません。近年は、無料の書籍・YouTube・証券会社のセミナーでも良質な情報が得られます。
スクールを検討する際は、以下の点を確認しましょう。
- 契約前に金額・カリキュラム・返金規定の説明があるか
- 講師の経歴や実績が外部から確認できるか
- 口コミサイトや掲示板で悪評が多くないか
見極め方:本当に信頼できる情報源とは
信頼性の高い投資情報を得るためには、SNSではなく、以下のような情報源に目を向けましょう。
- 証券会社や金融庁による公式情報
- 金融機関が主催する無料セミナー
- 大学教授や専門家による書籍や講演
- 公認会計士・FPなどの国家資格を持つ人の発信
加えて、「高配当株で絶対勝てる」「1日10分で資産が増える」といった表現を使う情報には要注意です。
万が一トラブルに遭ったら?消費生活センターへの相談を
スクールとのトラブルが発生した場合、消費生活センターや国民生活センターへの相談が有効です。また、勧誘時の説明と契約内容に齟齬がある場合は、特定商取引法違反に該当する可能性もあります。
契約書や録音記録があれば証拠として活用できますので、参加前後の記録をしっかり残すようにしましょう。
まとめ:SNSの投資情報に惑わされないために
インスタやYouTubeなどSNS上の「成功トレーダー」は、実際の実績や知識以上に「演出」によって人を惹きつけているケースが少なくありません。表面的な派手さに惑わされず、冷静に情報の出所と信頼性を見極めることが大切です。
健全な資産形成は、堅実な情報収集と自分の目的に合った投資方針から始まります。学びの第一歩は、誰を信じるかを選ぶ目を養うことからです。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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