「知り合いに株を買わないかと誘われた」「銀行振込で株が買える」と言われた場合、多くの人が戸惑うはずです。この記事では、銀行振込での株購入が本当に安全かどうか、特に未上場株や上場予定という話が含まれる場合の注意点を詳しく解説します。
そもそも株の正しい購入方法とは?
株式は原則として、証券会社の口座を通じて売買されます。銀行振込だけで株式を購入するのは、通常のルートではありません。証券口座を通さず、個人口座にお金を送金させる形式は非常にリスクが高い取引です。
たとえば、上場しているトヨタや任天堂の株を買いたい場合、証券口座から証券取引所を通じて行われます。対して「知人の紹介で銀行に振り込むだけ」というのは、正規のルートとは言えません。
「上場予定」や「将来儲かる」は危険なサイン?
「これから上場するから買っておいた方が得だよ」といったセールストークも、詐欺的な勧誘でよく使われます。未上場企業の株式は「グリーンシート」「私募」など特殊な枠組みでしか流通しません。
また、本当に上場を予定している企業は、金融商品取引法に基づき、事前に大量の開示・手続きが必要です。個人に口頭で話すような軽いものではありません。
銀行振込だけの株取引に潜む詐欺の実例
過去には「上場予定」「高配当保証」などと称して、個人口座に振り込ませる手口が多数摘発されています。2022年にも未上場株詐欺の摘発が相次ぎ、被害総額は数十億円に達しました。
このようなケースでは、実際に株券も配当も存在せず、振り込んだお金はそのまま回収不能になることがほとんどです。
正しく見抜く!安全な株式投資の基準
- 株を買うには必ず証券会社の口座を開設する。
- 振込での購入や個人間取引は基本的に避ける。
- 「絶対儲かる」「上場予定」といった言葉に注意。
- 金融庁の登録がない業者との取引は違法リスクが高い。
- 第三者(弁護士・消費者センター)に相談するのが安全。
もし誘われてしまったら?相談窓口と対応
このような不審な勧誘を受けた場合は、消費者庁(国民生活センター)または金融庁に相談することをおすすめします。
特に金銭の振込前であれば、詐欺を未然に防げる可能性があります。親しい人からの紹介でも慎重に対応することが重要です。
まとめ:株式投資の基本を押さえよう
株式は信頼できる証券会社を通じて売買するのが基本です。「銀行に振り込むだけで株が買える」という話には、必ず慎重になってください。
知らないうちに詐欺に巻き込まれるリスクを減らすには、金融リテラシーを高めることが何よりの防御になります。
投資は自己責任ですが、情報は自衛の武器になります。不明点は遠慮なく専門機関へ相談し、安全な投資ライフを心がけましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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