新NISAで分配金再投資したら好調なのに、同じ銘柄を特定口座で持つと評価損になりがち──そんな疑問に答えつつ、分配金受取と再投資のそれぞれの戦略をわかりやすく解説します。
なぜNISAと特定口座でパフォーマンスが違うのか
新NISAでは分配金を再投資することで、複利効果がすぐに働きます。一方、特定口座では分配金を現金で受け取ると再投資が遅れ、株価に対する影響が出やすいのです。
さらに、特定口座では分配金受取時に源泉徴収が発生。たとえば10,000円の分配金なら20.315%の税金が引かれ、実際に再投資に回るのは約7,969円になります。
具体例:同じ金額・同じ銘柄で試算してみると
例として、Aファンドに10万円投資し、年利回り5%、分配金再投資と受取の2パターンを比較します。
・再投資の場合:分配金は全てファンド買付に回り、複利として年5%の回り続ける。
・受取の場合:分配金は一旦現金化され、源泉徴収後に再投資。結果、複利効果が落ち、評価額が最大で数%差が出ることもあります。
ケース別:分配金再投資と受取どちらが向いている?
● 分配金再投資
長期投資なら複利の強みを活かせます。NISA口座とも相性が良い戦略です。
● 分配金受取
収入目的やキャッシュフロー重視なら、現金受取も選択肢。ただし税金と再投資タイミングのずれに注意が必要です。
特定口座に追加される“今年分”の資産がマイナスになりやすい理由
去年のNISA内での含み益と、今年特定口座で買った新規分では取得時期が異なります。株価の変動により、タイミング次第では今年分の損益だけがマイナスになるケースがあります。
実際に「去年購入して値上がりしている部分」と「今年買って下落している部分」は、口座上で分けて管理されているため、全体では+でも一部は−になるのは自然な現象です。
初心者にもできる見やすい資産管理の工夫
①「取得日・取得金額・分配金再投資or受取」をエクセル等で管理。
②NISAと特定口座を分けて記録するだけで、理解が深まります。
③分配金が出た際には簡単なチェックリストを使いましょう:受取か再投資、源泉徴収額、再投資のタイミング。
まとめ
新NISAでの分配金再投資が順調なのに、特定口座でマイナスになりがちなのは「税金や再投資のタイミング」の違いによるものです。
長期視点で資産を増やしたいなら分配金再投資がおすすめ。現金が必要な場合は分配金受取+管理の工夫で対応しましょう。
まずは今年の投資方針を明確にし、自分の目的に合った方法を選んで進めていくのが最善です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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