外貨預金は為替の変動を活用して利益を得る手法のひとつです。特に円安局面で注目されるのが、ドル建て外貨預金による為替差益。たとえば「140円でドルを購入し、150円で円に戻す」ことで利益が出るという考え方です。この記事では、実際にこの手法を繰り返して利益を得ている人がいるのか、また注意すべきリスクや手数料について解説します。
為替差益を狙う外貨預金の基本とは?
外貨預金の収益源は主に2つあります。ひとつは外国通貨建ての利息(外貨ベース)、もうひとつは為替の差益(円⇔ドルの交換差)です。今回のように「安いときにドルを買い、高くなったら円に戻す」ことで差益を得る方法は、為替差益狙いの運用スタイルです。
たとえば、1ドル=140円のときに100万円分のドルを購入し、その後1ドル=150円になったときに円に戻すと、単純計算で約71ドル(100万円÷140円)→約106.5万円(71ドル×150円)となり、6.5万円の差益になります。
実際に繰り返している人はいるのか?
このような為替差益狙いの外貨預金は、個人投資家の中でも比較的リスクをとれる層が実践しています。特に以下のような人々が繰り返し実践しています。
- 為替相場の動向を日々チェックしている中上級者
- FXのようなハイリスク商品は避けたいが、為替のチャンスを狙いたい人
- 短期的なキャピタルゲインを狙うタイプの投資家
ただし、繰り返し行うには為替変動を読む力や、想定と逆に動いたときのリスク管理能力が不可欠です。
為替差益の盲点:手数料とスプレッドに注意
外貨預金には「為替手数料(スプレッド)」がかかります。たとえば買うときは1ドル=140円でも、売るときは1ドル=139円ということがあります。往復のスプレッドが1円なら、1ドルあたり最大で2円以上の誤差が出ることもあります。
また、預け入れと払い戻し時に別途手数料が発生する銀行もあり、差益が相殺される可能性もあるため要注意です。これを避けるには手数料の低いネット銀行(例:住信SBIネット銀行、楽天銀行など)を活用すると良いでしょう。
外貨預金とFXとの違いとは?
為替での利益を狙うなら「外貨預金」と「FX(外国為替証拠金取引)」があります。大きな違いはリスクとレバレッジの有無です。外貨預金は元本保証ではないものの、証拠金の追加入金(ロスカット)リスクがない点が初心者にも向いています。
一方FXは1ドルの値動きで多額の損益が出る可能性があり、レバレッジ(てこの原理)により少額でも大きな取引が可能な分、失敗すると一瞬で資産を失うリスクがあります。
税金や確定申告のポイント
外貨預金で得られた為替差益は「雑所得」として課税対象になります。年間20万円を超えると確定申告が必要となり、住民税や国保にも影響を与えることがあります。
ただし、特定口座やNISA口座のような自動計算制度は適用されないため、自分で記録しておくことが重要です。税務署の「外貨預金取引の計算書」なども活用できます。
まとめ:繰り返しで利益を得るには戦略と管理がカギ
外貨預金で為替差益を狙うという運用は、実際に実践している人もいますが、確実に利益を出すには戦略とリスク管理が求められます。手数料、税金、為替動向を踏まえて計画的に運用することが大切です。短期の差益目的で繰り返すなら、まずは小額から始めて、実体験を通じて理解を深めるのがおすすめです。

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