「老後資金2000万円問題」が話題になる中、50代からでも始められるリスクの少ない資産運用に関心が高まっています。この記事では、元本保証を重視する方に向けて、預金以外の選択肢も含めた現実的かつ安全な資産運用方法を解説します。
定期預金は安定の王道。特にネット銀行に注目
定期預金は元本保証がある代表的な金融商品です。特にオリックス銀行、あおぞら銀行BANK支店、SBJ銀行などのネット銀行では、年利0.2~0.5%程度の高金利商品が提供されています。
例として、2000万円を年0.3%で1年間預ければ、税引前で約6万円の利息が得られます。利息は小さいですが、安全性重視なら堅実な選択肢です。
個人向け国債(変動10年)はインフレ対策に有効
元本保証があり、なおかつインフレ時に金利が上昇する「個人向け国債・変動10年」も魅力的です。最低金利0.05%は保証され、半年ごとに利率が見直されるため、物価上昇に連動する形でリターンが見込めます。
特に、銀行の定期預金よりも金利が高くなるタイミングもあるため、リスクを抑えながら実質的な資産価値を維持する方法として検討の余地があります。
財形貯蓄制度や社債も一部の人には有効
勤務先に「財形年金貯蓄」や「財形住宅貯蓄」があれば、非課税枠を活用して効率的に貯めることが可能です。また、大手企業の発行する「個人向け社債」も比較的低リスクな運用先となり得ます(ただし発行元の信用リスクに注意)。
特に年利0.3~0.5%の社債が販売されていることもあり、一定期間保有することで定期預金より若干高い利回りが得られるケースもあります。
「元本保証ではないけど極めてリスクが低い」商品も存在
元本保証ではないものの、実質的に元本割れのリスクが非常に低い商品としては「MRF(マネーリザーブファンド)」や「短期公社債ファンド」などがあります。これらは普通預金よりも高い利回りを提供しつつ、値動きは極めて安定しています。
また、元本保証ではないものの「公社債投信」を活用し、期間を短く分散して保有することで、限りなく安全性を高めることも可能です。
分散預金という考え方も重要
一つの銀行に2000万円を預けると、万が一の破綻時に「預金保険制度」の対象は1000万円+利息までです。そのため、元本保証を重視するなら、複数の銀行に分散することも大切です。
例:オリックス銀行に1000万円、あおぞら銀行に1000万円など。こうすれば、万一の際も全額が保護されやすくなります。
まとめ:50代からの安全運用は「守る設計」+「金利の最適化」
元本保証を重視する資産運用では、大きなリターンは見込みにくいですが、金利の最適化と制度の活用次第で「安全かつ効率的」な運用が可能です。
ネット銀行の定期預金や個人向け国債、分散預金などを組み合わせ、堅実に老後資金を形成していくことをおすすめします。無理にリスクを取らず、しかし「寝かせるだけ」にせず、確実に増やすための第一歩を踏み出してみてください。

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