NISA口座で金のETF購入の選択肢:GLDMとSBI−iシェアーズゴールドファンドの比較

資産運用、投資信託、NISA

NISA口座で外貨建ての金のETFを購入する場合、選択肢として「GLDM」や「SBI−iシェアーズゴールドファンド」などがあります。これらのファンドの選択を検討する際に重要な要素は、信託報酬や為替手数料、さらには税務処理についての理解です。この記事では、これらの選択肢を比較し、どちらが優位かを考察します。

GLDMの特徴と購入のメリット

「GLDM」は、信託報酬が1.0%で、金価格の動きに連動した投資を行うETFです。住信SBIネット銀行を利用して米ドルを積立購入し、SBI証券に外貨入金することで、為替手数料が無料という利点があります。これにより、為替の影響を最小限に抑えた投資が可能となります。

さらに、GLDMは米ドル建ての投資信託であるため、金の価格変動とともにドル高・ドル安の影響を受けることもあります。為替差益が生じた場合には確定申告が必要となる点にも留意する必要があります。

SBI−iシェアーズゴールドファンドの特徴とメリット

「SBI−iシェアーズゴールドファンド」は、為替ヘッジなしで信託報酬が1.838%の金のETFです。このファンドの特徴は、為替リスクを取ることで金の値動きに加え、為替差益を狙う投資が可能である点です。また、信託報酬はGLDMに比べて若干高いですが、為替ヘッジを行わないことでコストが削減される場合もあります。

このファンドの利点は、金価格が上昇した場合にドル安の影響を受け、為替差益を狙える点です。しかし、為替リスクを取ることにより、為替の変動が金価格の影響と重なることもあるため、リスクを理解した上で投資を行うことが求められます。

為替手数料と税金の取り扱い

いずれの投資信託でも、為替手数料や税金の取り扱いは非常に重要です。GLDMは、米ドルで積立てた外貨をSBI証券で購入する際、為替手数料が無料という点で優れています。ただし、ドル円の為替差益が発生した場合には、確定申告が必要となり、その際の税金処理が必要です。

一方、SBI−iシェアーズゴールドファンドは、為替リスクを取ることから、為替差益の影響を受けやすいですが、長期的な運用を前提にリスクを取ることが可能です。税務上の取り扱いは、為替差益があった場合に確定申告が必要となり、税率や処理方法についても理解しておく必要があります。

GLDMとSBI−iシェアーズゴールドファンドの比較

GLDMとSBI−iシェアーズゴールドファンドを比較すると、主に以下の点で違いがあります。

  • 信託報酬: GLDMは1.0%、SBI−iシェアーズゴールドファンドは1.838%で、GLDMの方が低コストです。
  • 為替リスク: GLDMは為替リスクがほとんどない一方、SBI−iシェアーズゴールドファンドは為替ヘッジなしで為替リスクを取ります。
  • 購入方法: GLDMは住信SBIネット銀行を使って積立購入が可能で、為替手数料が無料。SBI−iシェアーズゴールドファンドは、為替ヘッジなしでの投資が可能ですが、為替差益の影響を受けるリスクがあります。

まとめと選択のポイント

GLDMとSBI−iシェアーズゴールドファンドの選択は、投資家のリスク許容度や投資目的に大きく依存します。為替リスクを避けたい場合や低コストで金のETFに投資したい場合は、GLDMが適しているでしょう。一方、為替差益を狙ってリスクを取ることができる投資家には、SBI−iシェアーズゴールドファンドが魅力的な選択肢となります。

どちらを選ぶにしても、為替手数料や税務上の取り扱い、リスクをしっかりと理解した上で、自分に合った選択を行うことが大切です。

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