SBIのiDeCoが停止したまま再開するには?再就職後に必要な手続きと注意点を解説

資産運用、投資信託、NISA

退職や就業形態の変化に伴ってSBIのiDeCo(個人型確定拠出年金)が一時停止するケースは珍しくありません。特に企業型DCとの併用や、職業区分によって手続きが異なる点に混乱しがちです。本記事では、再就職後にSBIのiDeCoを再開するための流れと注意点について、実例を交えてわかりやすく解説します。

iDeCoの「停止」とは?加入状況の変化による影響

iDeCoが「停止」するとは、毎月の掛金が納付されず、制度上の「運用指図者」としての扱いになる状態を指します。主な理由としては以下が挙げられます。

  • 企業型DCに加入し、iDeCoとの併用が制限されている
  • 公的年金の被保険者区分が変わった(例:第1号→第2号など)
  • 掛金の引落しが一時的にできなかった

このような状況では、金融機関(SBI証券)でiDeCo口座を保有していても、掛金を拠出できない状態が続きます。

再開前に確認すべき「現在の勤務先の制度」

iDeCoを再開するには、まず現在の勤務先が企業型DC(確定拠出年金)を導入しているかを確認しましょう。もし導入していても、以下のいずれかの条件を満たせばiDeCoとの併用が可能です。

  • 勤務先のDC規約でiDeCoとの併用が認められている
  • 拠出限度額内での同時加入が制度上許可されている

企業型DCに加入している場合のiDeCoの掛金上限は、原則月額2万円です(一般的な企業の場合)。

SBIでiDeCoを再開するための手続き

再開にあたっては、以下のような流れになります。

  1. SBI証券に「iDeCo再開の申請」を行う(インターネットもしくは郵送)
  2. 国民年金基金連合会への届出書(加入者資格再取得届など)を提出
  3. 勤務先からの事業主証明書(企業型DCとの併用可否の確認)を入手
  4. 必要書類をSBI証券へ返送

再開までには通常1〜2カ月程度かかるため、早めの手続きをおすすめします。

iDeCo停止期間中の資産はどうなる?

掛金が拠出されていない間も、既に拠出された資産はそのまま運用が続けられています。つまり、停止中も信託報酬は引き続き発生し、ファンドの基準価額に応じて残高は変動します。

ただし、新たな資金は追加されないため、長期間停止状態にあると将来の受取額に大きく影響する可能性があります。

iDeCoを放置するとどうなる?再開しないリスクとは

iDeCoを再開せずに放置した場合、以下のようなリスクがあります。

  • 老後資金の積立が想定通りに進まない
  • 制度変更により再開の条件が厳しくなる可能性
  • 放置期間中も口座管理手数料が発生する(金融機関による)

「停止中=無害」とは限らないため、放置せず適切な対応を心がけましょう。

まとめ:勤務先制度を確認し、早めの再開申請を

SBIのiDeCoを停止状態から再開するには、「現在の勤務先がiDeCoとの併用を認めているか」が最重要ポイントです。その上で、必要書類を揃えてSBI証券経由で再開手続きを進めましょう。

老後資金の積立は早く再開するほど有利になります。わからない点があればSBI証券のカスタマーセンターや厚労省の確定拠出年金ナビを活用するのも良いでしょう。

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