ベンチャー企業の資金調達とリスク
ベンチャー企業は、成長のために多くの場合、外部から資金調達を行います。これには、エンジェル投資家、ベンチャーキャピタル、クラウドファンディングなどさまざまな方法があります。しかし、上場やM&A(EXIT)といった成功シナリオに至らず、事業を畳む必要が生じた場合、調達した資金の返済についての疑問が出てくることが多いです。
調達した資金は返済が必要か?
基本的に、ベンチャー企業が調達する資金にはエクイティ(株式)によるものと、デット(借入金)によるものがあります。エクイティによる調達(株式の発行など)の場合、投資家は会社の所有権を得る代わりに、そのリスクも負います。したがって、会社が成功しなかった場合でも、調達した資金を返済する義務はありません。一方、デットによる資金調達(銀行からの借入など)の場合、これは返済義務がありますので、会社の清算プロセスにおいて返済が求められます。
会社清算のプロセス
会社を畳む際には、まず負債の精算が優先されます。具体的には、会社が所有する資産を売却して現金化し、それを用いて債権者への返済を行います。株主は債権者に次いで支払いを受ける順番になるため、資金が残っている場合のみ、株主へ分配されます。つまり、債権者には可能な限り返済が行われますが、株主への返済は基本的にありません。
倒産時の投資家への影響
エクイティ投資家(株主)は、会社が清算される際に優先順位が低いため、返済を受けることはほとんどありません。これは、エクイティ投資が高リスク・高リターンの投資であるためです。一方、デット投資家(貸付けを行った者)は、会社の資産がある限り返済を受けますが、それでも全額が返済される保証はありません。
まとめ
ベンチャー企業が上場やEXITを逃し、事業を畳む際には、調達した資金の返済が必要かどうかは、その資金がエクイティかデットかによります。株式による調達であれば返済の義務はなく、借入金であれば清算時に返済義務が発生します。これらの違いを理解して、リスクを見極めながら資金調達を行うことが重要です。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント