2024年から始まった新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの非課税投資枠が設定されています。SBI証券で積立設定をしている中で、「年間の非課税上限額には達していないのに、SBIのシステム上は成長投資枠が使われてしまう」といった事例が発生しています。本記事ではその原因と、ユーザー側で取れる対処法を具体的に解説します。
新NISAの非課税枠の仕組みをおさらい
新NISAでは、毎年の非課税投資枠として「つみたて投資枠(年120万円)」と「成長投資枠(年240万円)」の合計360万円が設定されています。
このうち「つみたて枠」は、金融庁が認めた特定の投資信託に限られ、自動積立で使われることが前提です。一方「成長枠」は、個別株やETF、非指定投信なども対象となります。
なぜ上限未満なのに“成長投資枠”が使われるのか
SBI証券では、積立設定の際に「月ごとの投資額 × 12ヶ月」ではなく、注文日ベースの金額積算で判断されます。
そのため、1月など月初に初回設定した場合、「13回分の積立が可能」とみなされることがあります。これにより、たとえ120万円以内でも「システム上、つみたて枠を超過している」と判定され、差額が成長投資枠に自動で振り分けられます。
対処法①:年内の積立金額を手動で調整する
最も確実な方法は、積立金額を調整し、年合計で120万円を明確に下回るよう設定することです。
例:毎月10万円で設定している場合、「10万円 × 13回 = 130万円」とみなされる可能性があります。これを「9万円 × 12回 = 108万円」に調整することで、成長投資枠の消費を避けることが可能です。
対処法②:楽天証券やマネックス証券など他社の挙動と比較
他社では月単位で管理されているケースもあり、1年12ヶ月分で割った金額が自動で分配されるような仕様になっています。
SBI証券に特有の仕様であるため、他社を利用している場合は成長枠に自動で振り分けられることは起きにくいです。
対処法③:SBI証券のサポートに確認する
「つみたて投資枠に収めたいが、成長枠が使われる」という挙動が発生した際には、証券会社のサポートに確認しましょう。
自動判定によって想定外の設定になっている可能性もあるため、カスタマーサポートで正確な反映状況を確認するのが重要です。
実例:毎月10万円設定で成長枠が使われたケース
1月から毎月10万円で設定していたAさんは、12回の積立予定だったにもかかわらず、つみたて枠が使い切れず成長枠から20万円分が消費されていました。
SBI証券に問い合わせたところ、「13回分の積立として評価されており、調整が必要」と説明を受け、積立額を月9万円に変更したことで以後は問題なくなったとのことです。
まとめ:SBI証券の積立設定は「年回数」に要注意
・SBI証券では積立設定時に「13回積立」の扱いになることがある
・その結果、つみたて投資枠を超えた分が成長投資枠に割り当てられる
・回避には月額を減らすか、別の証券会社に分けるのも一案
・不明点はSBIサポートへの確認が最も正確で確実
今後も非課税枠を最大限活用したい方は、積立額×回数の設計に柔軟に対応していくことが求められます。

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