2024年からの新NISA制度では、年間360万円までの非課税投資枠が用意され、そのうち240万円が「成長投資枠」として割り当てられています。非課税で配当も受け取れ、株主優待も対象になるなど、魅力的な制度ですが、実際に活用するうえでの落とし穴や注意点も存在します。この記事では、成長投資枠を使った投資のメリットとデメリットをわかりやすく解説します。
成長投資枠とは?積立枠との違いを押さえよう
新NISA制度では、「つみたて投資枠」(年間120万円)と「成長投資枠」(年間240万円)の2つの非課税枠が用意されています。
つみたて投資枠は主に投資信託など長期積立向けの商品が対象で、成長投資枠は個別株やETFなど幅広い銘柄に対応しており、より積極的な運用を行うことが可能です。
成長投資枠の大きなメリット
成長投資枠を利用する主なメリットは「非課税」と「自由度の高さ」です。株式投資による売却益や配当金に通常は20.315%の税金がかかりますが、成長投資枠内であればこれらがすべて非課税となります。
また、個別株やREIT、ETFなど商品選択の自由度が高いため、株主優待銘柄や高配当株を狙った投資も可能です。
気をつけたい成長投資枠のデメリット・注意点
成長投資枠には明確なデメリットは少ないですが、「損益通算できない」「枠の再利用不可」という点には注意が必要です。
たとえば、非課税枠で購入した株が損失を出しても、他の口座の利益と損益通算はできません。また、一度売却した枠は翌年以降も復活しないため、枠の使い方には慎重さが求められます。
優待・配当狙いなら相性抜群!
日本株で人気の株主優待や配当狙いの投資は、成長投資枠との相性が非常に良いです。優待利回りが高い銘柄や、高配当で定評のある企業の株を保有すれば、非課税で実質的な利回りを大きく向上させることができます。
たとえば、オリックスやKDDIといった高配当・優待銘柄は、成長投資枠での運用先としても人気があります。
成長投資枠を活かすおすすめの活用法
投資初心者や中長期で資産形成を目指す方にとっては、「つみたて枠」をまず満額活用し、さらに余力があれば成長投資枠を活用するのがバランスの良い方法です。
たとえば、つみたてNISAでインデックス投資を継続しながら、成長投資枠で高配当ETFや優待銘柄を保有することで、リスクとリターンのバランスを取ったポートフォリオを構築できます。
まとめ:成長投資枠は非課税を活かせる貴重なチャンス
成長投資枠は、非課税で個別株やETFなどに自由に投資できる制度です。配当や優待も非課税で受け取れるため、資産に余裕がある人にとっては非常に有効な選択肢となります。
ただし、損益通算不可・再利用できない枠という点を理解した上で、慎重かつ戦略的に活用することが成功の鍵です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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