新NISAの「つみたて投資枠」は6月からでも満額使える?楽天証券ユーザー向け賢い活用術

資産運用、投資信託、NISA

新NISA(少額投資非課税制度)の「つみたて投資枠」は年間120万円まで非課税で運用できる魅力的な制度ですが、年途中から始めると「満額使い切れないのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、6月以降のスタートでも年間上限を活かす方法を、楽天証券を使った実践例とともに解説します。

新NISA「つみたて投資枠」の仕組みを再確認

2024年からの新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2階建て構造になっています。
つみたて投資枠の年間上限は120万円毎月の積立設定上限は10万円までとなっています。

この「毎月の積立上限」はあくまで定期自動積立による上限であり、実は別の方法を使えば月10万円を超えて投資することも可能です。

6月以降にスタートした場合の課題とは?

6月から毎月10万円ずつ積立を開始した場合、6月〜12月で計7ヶ月×10万円=70万円しか積み立てできず、残り50万円の枠が未使用のまま年を越してしまいます

ただし、楽天証券を含む主要ネット証券では、「スポット購入」や「増額設定」を活用することで、この“未使用枠”をカバーできます。

楽天証券で枠を使い切る2つの方法

① スポット購入で一括投資を行う
楽天証券では、つみたて投資枠の対象銘柄を「スポット購入」することで、月10万円の制限を超えて投資が可能です。6月分の積立10万円とは別に、スポット購入で40万円を追加すれば、6月だけで合計50万円の投資が可能です。

② 増額設定を使って今後の積立を上乗せ
通常の毎月積立に加えて、ボーナス月などに追加投資を設定する「増額設定」機能も有効です。楽天証券の設定画面から、7月・8月などの特定月に追加で5万円〜10万円を上乗せし、年末までに合計120万円を目指せます。

実例:6月スタートで年間120万円を達成するパターン

通常積立 スポット購入 月間合計
6月 10万円 40万円 50万円
7月 10万円 10万円(増額) 20万円
8月 10万円 10万円(増額) 20万円
9月 10万円 なし 10万円
10月 10万円 なし 10万円
11月 10万円 なし 10万円
12月 10万円 なし 10万円
合計 70万円 60万円 130万円(→120万円で打ち止め)

※上記のように、合計投資額が120万円を超える設定でも、NISA枠を超えた部分は課税口座で購入されるため、実際の投資額と非課税枠を切り分けて考える必要があります。

注意点:スポット購入はNISA対応銘柄か確認を

楽天証券でスポット購入を行う際には、必ず「つみたて投資枠対応」と記載のあるファンドを選ぶことが大前提です。

また、スポット購入時に「買付区分」で『NISA(つみたて投資枠)』を選択しないと、誤って特定口座で購入されるリスクがあるため注意が必要です。

まとめ:6月スタートでも新NISA枠はまだ活用できる

・新NISA「つみたて投資枠」は月10万円の制限があるが、スポット購入で補える
・楽天証券ではスポット購入や増額設定が簡単に可能
・設定ミスに注意しつつ、120万円枠を年内でフル活用できる方法を選ぼう
・“余った枠はもったいない”という意識で、今からでも賢く資産形成を

時間は限られていても、制度と証券会社の機能を正しく理解すれば、投資チャンスはまだ十分にあります。

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