投資信託の高配当型ファンドに投資している際に、掲示板や投資家間でよく聞かれる言葉の一つが「タコ足配当(タコハイ)」です。この記事では、タコハイとは何か、その影響、そして月間レポートやその他の資料でタコハイかどうかを確認する方法について詳しく解説します。
タコ足配当(タコハイ)とは?
タコ足配当、通称「タコハイ」とは、ファンドが利益を上げていないにもかかわらず、分配金を捻出するために元本を取り崩して配当する状況を指します。これは、利益が出ていないのに見かけ上の分配金を出すことで、投資家には高配当が続いているように見えますが、実際には元本が減少しているため、資産全体の価値が目減りしていくリスクがあります。
このような配当は、長期的にファンドの持続性を損なう可能性があるため、投資家にとって注意すべき事象です。
タコハイかどうかはレポートで確認できるのか?
タコハイが行われているかどうかは、ファンドの月間レポートや決算報告書で確認することが可能です。特に「分配原資の内訳」に注目すると、分配金がどこから捻出されているのかが明らかになります。通常、分配金は「収益(利益)」と「元本」から成り立っていますが、元本から取り崩している場合はタコハイの可能性があります。
月間レポートには、以下の項目が記載されていることが多いため、これらを確認することが重要です。
- 分配金の原資の内訳(収益と元本の割合)
- 基準価額の推移
- ファンドの収益率と分配金のバランス
投資家はどうやってタコハイを見抜くのか?
投資家は以下のポイントをチェックすることで、タコハイかどうかを判断できます。
1. 基準価額の下落
ファンドの基準価額が継続的に下落しているにもかかわらず、高額な分配金が出ている場合、タコハイの可能性が高いです。特に分配金が元本から出されていると、基準価額が減少していく傾向があります。
2. 分配金と収益のバランス
ファンドが得ている収益に対して分配金が高すぎる場合、収益だけでは分配金をまかないきれず、元本から捻出している可能性があります。分配金がファンドの収益率と釣り合っているかどうかを確認しましょう。
タコハイのリスクと注意点
タコハイは短期的には魅力的な配当に見えるかもしれませんが、長期的にはファンドの資産を削っていくため、資産価値が徐々に減少していくリスクがあります。特に、配当金を再投資せずに現金として受け取っている場合、資産の減少がより顕著になります。
高配当ファンドを選ぶ際には、分配金の裏側にどのような原資があるのかを理解することが重要です。
まとめ: 高配当ファンドでタコハイを避けるために
タコ足配当(タコハイ)は、ファンドが分配金を捻出するために元本を取り崩している状態を指し、長期的な資産形成にはマイナスの影響を与える可能性があります。月間レポートや決算報告書で分配原資の内訳を確認し、基準価額や収益とのバランスを見ながら、タコハイかどうかを判断しましょう。長期的な投資成果を求める場合は、元本を守りつつ運用できるファンドを選ぶことが大切です。
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