日本発の仮想通貨「MonaCoin（モナコイン）」は、一時期「国産コイン」として注目され、多くの支持を集めました。しかし近年では、国内主要取引所での取り扱い廃止が相次ぎ、「オワコンなのでは？」という声も聞こえてきます。果たしてモナコインは本当に不人気なのか、実社会での利用はどうなっているのか、詳しく見ていきましょう。
モナコインとはどんな仮想通貨か
MonaCoinは2013年末に公開された日本初の暗号資産で、2ちゃんねる（現5ちゃんねる）発のキャラクター「モナー」をモチーフにした通貨です。ライトコインをベースに開発され、当初は国内のネットコミュニティを中心に人気を集めました。
特徴としては、ブロック生成が早く、手数料も安価なため、個人間送金やチップ文化との相性がよく、特にネット文化に強く根ざした通貨として知られていました。
国内取引所での廃止が相次いだ理由
近年、CoincheckやbitFlyerなど、主要な国内仮想通貨取引所でモナコインの上場廃止が続いています。これは主に以下の要因が指摘されています。
- 取引量の減少により採算が合わない
- 海外での需要が少なく、流動性が低い
- 開発コミュニティの停滞感
特に流動性の問題は取引所側にとって大きなリスクであり、上場維持にはコストがかかるため、人気が低下した通貨は対象から外されやすいという現実があります。
現在の人気とコミュニティの実情
かつては「国産仮想通貨」として注目されましたが、現在のユーザー数は大幅に減少傾向にあります。とはいえ、コアなコミュニティはまだ存在しており、SNS上では今もモナコインを使ったチップ（投げ銭）文化が一部で続いています。
例えば、MonaCoinを利用したチップサービス「tipmona」や、モナ払いに対応したショップなどは細々と運営されています。しかし、実社会での実用性や商用利用はほぼ見られなくなっているのが現状です。
他の仮想通貨との比較と技術的側面
モナコインはPoW（Proof of Work）によるマイニング方式を採用しており、ライトコインに近い設計ですが、イーサリアムやビットコインと比べてエコシステムの広がりに乏しく、NFTやDeFiなどとの統合も進んでいません。
そのため、技術的な面でも他のトレンドに遅れを取っており、投資家や開発者の関心が集まりにくい状況です。
将来性と今後の可能性
現時点でのMonaCoinは、投資対象というよりも「思い出のあるカルチャー通貨」としての側面が強く、短期的な成長は見込みにくいと考えられます。とはいえ、仮想通貨全体の注目が再燃する中で、レトロブーム的に再注目される可能性はゼロではありません。
また、DAOや新たなユースケースを導入することで再活性化を図ることができれば、ニッチな成功事例となる可能性もあります。
まとめ：MonaCoinの現状は「停滞」、だが終わってはいない
モナコインは確かに国内取引所での取り扱い縮小により以前ほどの存在感は失っていますが、完全に終わったとは言えません。コアなファンによる活動は続いており、カルチャー資産として一定の価値を持ち続けています。
今後の再浮上のカギは、新しい技術や使い道をどう創出できるかにかかっているでしょう。
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