経済学の基本である「需要曲線」と「供給曲線」。この2つが交わる点は「市場の均衡」と呼ばれ、価格と取引数量が決定される重要なポイントです。今回は、需要曲線 D=1600−5P と供給曲線 S=4P−200 の例を用いて、均衡価格と均衡数量の求め方をわかりやすく解説します。
需要曲線と供給曲線とは何か?
需要曲線(Demand Curve)は、価格が下がると需要が増えるという消費者の行動を表します。一方、供給曲線(Supply Curve)は、価格が上がると供給が増えるという生産者の行動を示します。これらが交差する点が「均衡点」で、売り手と買い手が合意する価格と数量になります。
均衡点の数学的な求め方
市場が均衡にあるとは、需要量と供給量が一致している状態です。つまり D = S の関係を使って計算します。
今回の例では、需要曲線 D = 1600 – 5P、供給曲線 S = 4P – 200 を使います。
これらを等式で結びます。
1600 - 5P = 4P - 200
これを整理すると。
1600 + 200 = 4P + 5P
1800 = 9P
P = 200
この価格 P=200 を需要曲線または供給曲線に代入して、数量を求めましょう。
需要曲線に代入すると。
D = 1600 - 5×200 = 600
つまり、均衡価格は200円、均衡数量は600個となります。
グラフでイメージするとさらに理解しやすい
需要曲線と供給曲線はそれぞれ右下がり・右上がりの直線となります。横軸に数量、縦軸に価格を取ると、2つの直線が交差する点が均衡点です。視覚的にも価格と数量が交差することが確認できます。
学生向けの経済教材やグラフ描画ツール(例えばDesmosやExcel)などを使って自分で描くと、理解がさらに深まります。
経済学の応用:均衡点の意味
均衡点は、価格調整が行われた結果、売り手と買い手の希望が一致する点です。価格が均衡点より高ければ供給過剰となり、価格が下がる圧力がかかります。逆に価格が低ければ需要超過となり、価格は上昇する傾向になります。
市場は自然とこの均衡点へ向かう力を持っており、これが「見えざる手」とも呼ばれる市場原理の核心です。
まとめ:数式を使えば簡単に求められる
今回の例を通して、需要曲線と供給曲線の式から均衡価格と均衡数量を計算する方法を学びました。
- 需要曲線:D=1600-5P
- 供給曲線:S=4P-200
- 等式を立てて解く:P=200、Q=600
このような基本問題を繰り返し解くことで、経済学の理解がより深まります。もしグラフが描けるなら視覚的に捉えるのも非常に効果的です。

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