テクニカル分析において「サポレジ転換(ロールリバーサル)」と「反転足」は、多くのトレーダーが意識する重要な概念です。しかし、どのように組み合わせて使うべきか、そしてエントリーポイントの判断には何を基準とすべきか悩む方も多いでしょう。本記事では、ロールリバーサルと反転足(ピンバーや包み足など)を用いたエントリー戦略について、実例を交えながら詳しく解説します。
サポレジ転換(ロールリバーサル)とは?
サポートラインがレジスタンスラインに、またはその逆に機能が転換する現象を「ロールリバーサル(ロールチェンジ)」と呼びます。これは相場において市場参加者の心理が変化するポイントであり、多くのトレーダーが注目します。
たとえば、過去にレジスタンスだった水準をブレイクし、その後押し目で再度タッチして反発すれば、そこがサポートとして機能する「サポレジ転換」が発生したと考えられます。
反転足とは何か?代表的な種類
反転足は、相場の流れが変わる兆候を示すローソク足のパターンです。代表的な反転足には以下があります。
- ピンバー(Pin Bar):長いヒゲと小さな実体が特徴で、相場の拒否を表す。
- 包み足(Engulfing Bar):前の足を完全に包み込む強い反転シグナル。
- スパイク(スパイクロー/ハイ):一時的な急騰急落の後、強く戻すパターン。
これらはすべて、サポレジ転換と組み合わせることで有効なエントリーシグナルとなり得ます。
反転足が出たら即エントリーしていいのか?
反転足が出現しただけで即エントリーするのはリスクが高いです。「反転足+ロールリバーサル+出来高」など複数の要素を組み合わせて優位性を高めることが重要です。
実際のトレードでは、たとえば「元レジスタンスにプライスが戻ってきてピンバー出現」した場合、ローソク足が確定するのを待ってからエントリーするのが一般的なアプローチです。
タッチ逆張りは有効か?
ロールリバーサルのレベルにタッチした瞬間にエントリーする「タッチ逆張り」は、リスクリワードの良い戦略ではありますが、ダマシやブレイクアウトフェイクに弱いという欠点もあります。
そのため、「タッチ後のプライスアクション(反転足)を確認してから入る」など、追加の確証を得る工夫が求められます。
実際のチャート例で見る戦略の組み立て
以下はEUR/USDの4時間足の例です。過去の高値である1.0900がブレイクされ、次にその水準に価格が戻った場面で、包み足(ベアリッシュ・エングルフィング)が出現。
その後、価格は大きく下落しており、ロールリバーサル+反転足+トレンド方向の組み合わせが有効に機能していたことがわかります。
まとめ:反転足とサポレジ転換を見極めるコツ
サポレジ転換や反転足は単体でも価値あるシグナルですが、組み合わせることでその信頼性は大きく増します。焦ってエントリーせず、「確定足」「過去の反応」「出来高」などを総合的に判断することが成功のカギです。
トレードの判断には常にリスク管理と検証が欠かせません。経験を積み重ね、自分なりのルールを築いていきましょう。

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