NISAとiDeCoどちらを優先すべき?25歳から始める賢い資産形成戦略

資産運用、投資信託、NISA

資産形成を始めたばかりの20代の方にとって、NISAとiDeCoのどちらに資金を振り分けるべきかは悩みどころです。本記事ではそれぞれの特徴を比較し、どのように選択していくと良いかを解説します。

NISAとiDeCoの基本的な違いを知ろう

NISA(新NISA)は、年間最大360万円までの投資利益が非課税になる制度で、成長投資枠とつみたて投資枠の2種類があります。資金の出し入れが自由で、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるのが魅力です。

一方、iDeCoは私的年金制度で、掛金が全額所得控除の対象となり、節税効果が高いのが特徴です。ただし、原則として60歳まで資金を引き出せないため、長期資金としての活用が前提となります。

25歳からの資産形成で重視すべき視点

若いうちはライフイベント(結婚・転職・引っ越しなど)も多く、資金の流動性が求められます。そうした意味では、NISAの柔軟性が優位です。

しかし、毎月安定した収入があり、将来の老後資金を今から準備したい方であれば、節税メリットの大きいiDeCoを選ぶ価値もあります。

月額の配分例:実現可能性を重視したい

今回のように「毎月10万円はつみたてNISA、さらに貯金から20万円を成長投資枠に、iDeCoに6万円はさすがにキツい…」という場合、下記のようなバランス案も考えられます。

  • NISA(つみたて+成長)に10~20万円
  • iDeCoには月1.2万円~2.3万円(節税効果を体感しやすい最低限)

「iDeCoをフル活用する=月6万」は自営業者などの特例であり、会社員・公務員などでは上限は2.3万円以下です。

貯金を投資に切り替えるときの注意点

現金の安全性は高いですが、長期的にはインフレにより実質価値が下がります。そこで貯金の一部をS&P500などの投資信託に振り分けて資産を成長させる考えは理にかなっています。

ただし、全額を投資に回すのではなく、生活防衛資金(3~6ヶ月分の生活費)は現金で残しておきましょう。

iDeCoは節税メリットを活かして少額から始めるのも◎

iDeCoは掛金全額が所得控除対象なので、住民税・所得税の節税になります。仮に月1万円を掛けていれば、年収に応じて2万円前後の節税効果が期待できます。

たとえば、年収350万円・独身・会社員の方が月1.2万円のiDeCoを始めた場合、年間で約2万~3万円の節税に。

まとめ:柔軟性を重視するならNISA、節税ならiDeCo

ライフスタイルが変わりやすい20代は、使いやすく自由度の高いNISAをメインに、少額からiDeCoを併用するのが現実的でおすすめです。

毎月全額を投資に回すのではなく、まずは5千円や1万円など少額からスタートし、習慣化しながら資産形成のバランスを見直すのが成功への近道です。

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