非課税で投資ができるNISA制度の中でも、成長投資枠は株式投資家にとって非常に魅力的です。しかし、実際に運用を始めてみると「売り時」や「配当の取り扱い」「買い直しのタイミング」などで迷うことも多いのではないでしょうか。本記事では、配当利回りの高い銘柄を活用した戦略や、売買のタイミングの考え方など、NISA成長投資枠の活用法について詳しく解説します。
成長投資枠とは?つみたて枠との違い
NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つがあります。つみたて枠が長期・分散・積立に限定されているのに対して、成長投資枠では個別株やETFなどの幅広い商品に一括投資が可能です。利益や配当が非課税となる点は共通していますが、成長投資枠の方が自由度は高く、積極的な売買も可能です。
たとえば、配当利回りが高い株を購入して長期保有すれば、配当金に対しても非課税となるため、資産形成の効率が高まります。
配当の基礎知識:いつ買えばもらえる?いつ売ればいい?
配当をもらうためには「権利付き最終日」の取引終了時点で株を保有している必要があります。一般的には、配当権利日の2営業日前がこの日です。逆に、「配当権利日」当日に売っても、配当は受け取ることが可能です。
例えば、6月末に配当を受け取りたい場合は、権利付き最終日の株式市場が閉まるまで保有し、翌営業日に売却しても配当権利は有効です。買い直す際も、配当権利日の2営業日前までに購入しておけばOKです。
売却益と配当のどちらを優先すべきか
配当重視で保有を続けるか、値上がり益を狙って売却するかは、投資スタイルや目的によります。利回り4.8万円×年2回=約9.6万円の非課税収入が得られるなら、年利約6.4%(15万円の評価益を加味)と考えると魅力的です。
しかし、相場が大きく変動する場合は、含み益を確保するために一部売却し、後に買い直す「トレーディング戦略」も有効です。ただし、NISA成長投資枠は年間投資上限があるため、売却後の再購入はその年の枠を再消費する点に注意が必要です。
戦略例:配当も取りつつ値上がりも狙う
以下のようなハイブリッド戦略をとる投資家もいます。
- 配当権利日直前まで保有し、配当権利を確定させる
- 翌日に一旦売却して利益確定(または損切り)
- 相場状況を見ながら年後半に買い直し、次回配当に備える
この方法は資産を効率的に回転させながら、配当と売却益の両方を狙える戦略ですが、NISA枠の年間上限(例:240万円)をオーバーしないように注意が必要です。
まとめ:成長投資枠は計画的な活用がカギ
NISAの成長投資枠は、配当・値上がり益の両方を非課税で得られる強力な制度です。配当を目的に保有を続けるも良し、タイミングを見て売却・買い直しを活用するも良しですが、非課税枠の再利用はできない点は慎重に考慮しましょう。
目的に応じた戦略を立てることで、NISAの恩恵を最大限に活かすことができます。配当のタイミング、株価の動き、NISA枠の残量を定期的に見直しながら、無理のない運用を心がけましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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