「いつかは会社を辞めて株だけで生活したい」と考える会社員は少なくありません。実際に副業として株式投資を始めて、一定の成果を出している方であれば、その夢は決して非現実的ではありません。ただし、現実に独立するには「どれくらいの収入が必要か」「いくらの資産を持っていれば安心か」など、具体的な試算と計画が欠かせません。この記事では、現在の生活水準をベースに、専業投資家として独立するために必要な収入・資産を徹底的にシミュレーションします。
現在の生活費から必要収入を試算
まず出発点として、自分の生活費がいくらかかっているのかを正確に把握することが大前提です。たとえば、家賃・光熱費・食費・交際費などすべて込みで毎月の支出が25万円だと仮定すると、年間では300万円が必要になります。
この金額は手取りベースですので、税金や保険料などを考慮して、税引き後の収入でこれをまかなえることが重要です。
専業投資家に必要な「運用利回り」と「元本」
専業投資家として生活するには、運用元本と期待利回りのバランスがポイントです。年間300万円を株でまかなおうとした場合、以下のような試算になります。
年間必要額 | 期待利回り | 必要資産 |
---|---|---|
300万円 | 3% | 1億円 |
300万円 | 5% | 6000万円 |
300万円 | 10% | 3000万円 |
利回りが高くなればなるほど必要資産は少なくなりますが、安定して高利回りを出し続けることは難易度が高く、リスクも高まります。
税金・保険・老後資金も考慮に入れる
会社を辞めて専業投資家になると、国民健康保険や国民年金、住民税を自分で払う必要があり、これらも年間数十万円単位の出費になります。また、将来の老後資金の準備も必要です。
したがって、生活費300万円に加え、+50〜100万円程度を上乗せした400万円程度の年収を目指すと、より安心です。
実例:専業投資家として独立した人の声
たとえば40代で退職し、資産6000万円で年利5%を目標に専業になった男性は、日中の取引に集中するスタイルに切り替え、月平均30万円前後の収益を安定的に得ています。一方で、精神的なプレッシャーが想像以上に大きく、最初の半年はかなり不安定だったとも話しています。
このように、資産や利回りだけでなく、生活の安定性やメンタル面も重要な要素となります。
副業から本業に移るためのステップ
- 1年間の生活費+税金分をまかなえる現金を確保
- 投資成績が1〜2年連続で安定している
- 下落相場や暴落時のリスク対策を講じている
- 失敗した場合の「撤退プラン」がある
これらの条件がそろっていれば、専業化に向けての土台ができていると言えます。
まとめ:現実的なラインを見極めた上で計画的に
専業投資家として独立するためには、年300〜400万円の収入が必要であり、それに応じた元本も数千万円〜1億円が目安になります。運用技術に加えて、生活設計、リスク管理、精神的な備えも不可欠です。「夢」で終わらせず、具体的な数字と計画で「現実」にしていくために、今から準備を始めましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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