海外旅行やビジネス出張の際に外貨預金を活用できたら便利だと感じる方は多いでしょう。SBI新生銀行や住信SBIネット銀行などを利用して米ドルを外貨預金している場合、それを海外のATMで引き出せるのか気になる方も少なくありません。本記事では「米ドル預金はアメリカでしか引き出せないのか?」「他国での引き出しはどうなるのか?」といった疑問に答えつつ、外貨引き出しに関する基本的な仕組みと注意点を解説します。
SBI銀行で外貨預金したドルは海外ATMで引き出せる?
結論から言うと、SBI銀行で外貨預金しているドルを直接ATMで引き出すことはできません。SBI銀行が発行するデビットカードやキャッシュカードを使って海外ATMから現地通貨を引き出す場合、引き出し時に円口座から為替換算して現地通貨で出金される仕組みになっています。
つまり、米ドル口座に資金があっても、ATMから出金するには一旦円口座に戻し、そこから出金される形式になります。
アメリカでドルとして引き出すことは可能?
SBI銀行の外貨預金口座にあるドルを、アメリカでドル紙幣として引き出すことは原則としてできません。ATM引き出しは基本的に現地通貨での出金に限られ、米ドル現金をそのままATMから引き出す仕組みは用意されていません。
もしどうしてもドル現金を引き出したい場合は、事前に外貨両替サービスを利用して日本でドル現金にして持参する、もしくは現地の外貨両替所を利用する必要があります。
他の国でもドル口座から現地通貨は引き出せる?
他国(例えばタイ、フランス、オーストラリアなど)に渡航した際にSBI銀行のデビットカードを使ってATMから現地通貨を引き出す場合、あくまで日本円口座からの引き出し扱いとなり、その場の為替レートで現地通貨に換算されて出金されます。
ドル口座が使われるわけではないため、米ドルを直接現地通貨に変換してATM出金する機能はありません。ドルを引き出したい場合には、円に換金し直す手続きが必要です。
具体例:住信SBIネット銀行のスマプロランクと海外出金
たとえば住信SBIネット銀行では「スマプロランク」に応じて海外ATM出金手数料の無料回数が設けられています。Visaデビット機能付きキャッシュカードを利用すれば世界200以上の国・地域でATM引き出しが可能ですが、ここでも対象となるのは円普通預金口座です。
ドル口座を使った海外ATM引き出しは不可なので、円→ドル→円と両替を繰り返すと為替手数料の負担が大きくなる点にも注意が必要です。
外貨預金の活用法と現地通貨引き出しの代替手段
ドル口座を活かす方法としては、将来の為替変動を見込んだ長期保有、もしくは外貨建て投資商品の購入などがあります。海外ATMからの引き出しについては、Wise(旧TransferWise)やRevolutなどの多通貨対応プリペイドカードを併用することで、為替手数料を抑えた現地通貨引き出しが可能になります。
また、楽天銀行や新生銀行などでも似た仕組みを提供しており、海外利用が多い方にはマルチカレンシー対応の銀行口座やカードを検討する価値があります。
まとめ|外貨預金とATM引き出しは分けて考えよう
SBI銀行の外貨預金口座にあるドルを海外ATMでそのまま引き出すことはできず、出金には円口座を通じた処理が前提となります。海外で現地通貨を使いたい場合は、あらかじめ円に換金しておくか、多通貨対応カードを活用するのが現実的です。
外貨預金と海外ATMの出金は目的が異なるため、それぞれの特徴を理解して使い分けることが、賢い資金管理につながります。

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