トレードにおいて「微妙だと感じながらもエントリーしてしまう」という経験は、多くのトレーダーにとって非常に共感できる場面ではないでしょうか。そして、そうしたエントリーに限って負ける確率が異常に高く感じることもあります。本記事では、なぜそのような微妙な場面でのエントリーが勝てないのか、その理由をメンタル・技術・戦略の側面から解説し、再現性のあるトレードスタイルへ改善するためのヒントを紹介します。
「微妙なエントリー」が生まれる心理状態とは
人は本来、損を避けたいという本能があります。しかしトレーダーは利益を得ようとする中で、明確な根拠がなくても「もしかしたらいけるかも」「置いていかれるかも」という焦燥感から、ルールにないエントリーをしてしまうことがあります。
このようなエントリーは「ポジポジ病」と呼ばれることもあり、チャンスでないところで無理にポジションを持つことで、負けの確率を高める典型的な要因です。
勝てないエントリーポイントの特徴
勝率の低いエントリーには共通するパターンがあります。たとえば、以下のような状態です。
- トレンドの方向感が曖昧で、ローソク足の上下ヒゲが多い
- サポートやレジスタンスの近くで、抜けるのか跳ね返るのか判断がつかない
- 直前にレンジ相場が続いていたのに急に飛び乗った
- エントリーの理由が「暇だった」「利益を取り返したい」など曖昧
このような状態では、相場の優位性が乏しく、どちらに動いてもおかしくない「五分五分以下の状況」に身を投じてしまうことになります。
実例:根拠なき飛び乗りの失敗パターン
ある日経平均先物トレーダーは、15分足で揉み合いを続けた後にやや上に抜けたことを確認し、明確な抵抗帯を越える前にロングでエントリー。しかし次の足で急落し、ストップロスにかかり損切り。結果的に、ダマシのブレイクだった。
もしこのトレーダーが、レジスタンス抜けの「確定足」を待ってから入っていれば、損失は回避できた可能性が高いです。微妙な状況で焦って飛び乗ったことで、優位性のないトレードを選んでしまった典型例です。
勝率を上げるための具体的な改善方法
まず大切なのは、自分のトレードルールを明文化することです。「この形のときしか入らない」という具体的な条件を決めておくことで、微妙な相場での迷いを減らせます。
また、過去の負けトレードを振り返り、「その時に何が曖昧だったのか」を記録していくことも非常に有効です。勝っているときのパターンとの違いを明確にすると、次の判断材料になります。
エントリー前にチェックしたい「3つの確認事項」
- チャート形状は明確か?:トレンドの方向性、押し目・戻りの位置
- エントリー理由は説明できるか?:他人に説明できる根拠があるか
- 損切りと利確のシナリオは明確か?:リスクリワードが合っているか
この3点をエントリー前に確認するだけでも、微妙なトレードの回避につながります。
まとめ:微妙な場面では「見送る力」こそ勝率を上げる鍵
トレードにおいて最も大切なのは、「入らない勇気」です。明確な根拠がないエントリーは、無意識のギャンブルになりがちです。勝率が下がるのは当然の結果と言えるでしょう。
高勝率を維持するためには、自分のルールを徹底し、エントリーポイントに厳格な基準を持つことが必要です。「勝てる形になるまで待つ」という姿勢が、安定した成果への近道です。

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