初めて株取引をする際に、成行注文を出した後、いつ約定し、株が手に入るのかが気になる方も多いでしょう。特に、SBI証券で成行注文をした場合、注文の処理時間や約定のタイミングについて理解しておくことが重要です。本記事では、SBI証券における成行注文の流れや、取引が確定する時間について解説します。
成行注文とは?
成行注文(なりゆきちゅうもん)とは、指定した株を価格を決めずに市場の最良の価格で買いまたは売り注文を出す方法です。これにより、取引の成立が優先され、基本的に即座に約定(売買が成立すること)します。
成行注文は指値注文(価格を指定する注文)とは異なり、市場の流動性や価格変動により、予想していた価格より高く買う、または安く売る可能性があります。そのため、特に値動きが激しい銘柄では注意が必要です。
SBI証券で成行注文を出した場合の流れ
成行注文を出した場合、以下の流れで約定が進みます。
- 注文受付:成行注文を出すと、SBI証券のシステムで受け付けられます。
- 市場での処理:市場が開いている時間(平日9:00〜15:00)であれば、即座に約定します。
- 約定確認:SBI証券の取引画面で「約定履歴」を確認すると、取引が成立したことを確認できます。
- 株の受け渡し:約定した株は、通常、約定日(T日)を含めた3営業日後(T+2日)に正式に受け渡されます。
成行注文の約定タイミング
成行注文を出したタイミングによって、約定の時間が異なります。
1. 市場が開いている時間(9:00〜15:00)に注文した場合
この時間帯に成行注文を出した場合、注文は即座に市場へ送られ、通常はその瞬間の最良価格で約定します。
例えば、10:30に成行注文を出した場合、その時点の市場の売買状況に応じて、最も安い売り注文の価格で買い注文が成立します。
2. 市場が閉まっている時間(15:00以降)に注文した場合
15:00以降に成行注文を出した場合は、翌営業日の9:00の寄付(よりつき)のタイミングで最初に約定することになります。
例えば、前日の夜に成行注文を出した場合、翌営業日の市場が開く9:00に最初の価格で約定します。
成行注文の注意点
成行注文には以下のような注意点があります。
- 価格が変動する可能性がある:成行注文は市場価格で約定するため、予想以上に高い価格で買ってしまう、または安い価格で売ってしまうことがあります。
- 寄付前の注文には注意:前日の夜間や市場が閉じている間に注文を出すと、翌営業日の寄付時の価格で約定するため、大きく価格が変動するリスクがあります。
- 取引時間に気をつける:昼休み(11:30〜12:30)の間は取引が一時停止されるため、その時間帯に注文を出しても約定は12:30以降になります。
まとめ:SBI証券で成行注文をした場合の約定のタイミング
成行注文は市場の最良の価格で即座に約定するため、迅速な取引が可能です。市場が開いている時間に注文を出せば、その場で約定しますが、閉場後に出した場合は翌営業日の寄付で約定します。
また、約定後の株の受け渡しは通常T+2日となるため、取引完了後すぐに売買ができるわけではなく、正式な株の受け渡しには時間がかかる点にも注意が必要です。
SBI証券で初めて取引をする際は、約定の仕組みやタイミングをしっかり理解し、安全に取引を進めましょう。
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