FXやCFD取引において、価格の変動を表す単位として「pips(ピップス)」が使われます。特にGOLD(XAUUSD)といったメタル系CFDでは、為替ペアとは異なるpipsの定義が存在するため、初心者にとって混乱しやすいポイントでもあります。この記事では、GOLDでのpipsの概念とその計算方法を、具体的な数値例を交えてわかりやすく解説します。
GOLDの価格表記とpipsの基本的な捉え方
GOLD(XAUUSD)の価格は、一般的に小数点以下2桁または3桁で表示されます。たとえば「3396.21」といった価格があれば、これは1トロイオンスあたりの米ドル建ての価格を意味します。
このGOLDにおける「1pips」は0.1(0.10)として扱われるのが一般的です。つまり、「20pips」の変動とは「2.0ドル」の価格変動を意味します。
具体的な例:GOLDが3396.21から20pips上昇すると?
このルールに従うと、現在価格3396.21 + 2.0(=20pips)=3398.21となります。
つまり、GOLDが20pips上昇した状態の価格は3398.21となります。このように、pipsを数値に変換することで、利確・損切りラインの設定やチャート分析の精度が格段に高まります。
他の通貨ペアとの違いに注意しよう
GOLDでは1pips=0.1ドルですが、通常の為替通貨ペア(例:USD/JPY)では1pips=0.01や、EUR/USDなどの通貨では1pips=0.0001である点に注意しましょう。
この違いを理解せずに取引を行うと、想定外の損失を招く恐れがあります。特にMT4やMT5などのプラットフォームを使っている場合は、価格表記の桁数にも注意が必要です。
pipsの計算を活用した実践的な取引戦略
pipsを正しく把握できると、リスクリワード比の設計が明確になります。たとえば「利益20pips/損失10pips」のトレード戦略では、2:1のリスク報酬比になります。
また、指値注文(リミット)や逆指値注文(ストップ)の設定も、pips単位で考えることで、より戦略的なエントリー・イグジットが可能になります。
初心者が注意すべきpipsの落とし穴
pipsの定義は通貨ペアやCFD銘柄によって異なるため、トレード対象ごとに仕様を確認する習慣が大切です。GOLDにおける「0.1が1pips」というルールを為替ペアにも適用してしまうと、設定が大幅にずれてしまいます。
また、ブローカーによっても若干の違いがあるため、取引開始前に公式サイトやプラットフォーム内で仕様確認を行いましょう。
まとめ:GOLD取引では「1pips=0.1ドル」を覚えておこう
GOLDのようなコモディティCFD取引では、「1pips=0.1ドル」として理解するのが基本です。この知識をもとに、例えば「3396.21から20pips上昇」なら「3398.21」と正確に計算できるようになります。正確な数値理解は、無駄な損失を防ぎ、より論理的な取引判断につながる重要なスキルです。

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