企業型DCからiDeCoへの移換で基礎年金番号エラー?正しい手続きと注意点を解説

資産運用、投資信託、NISA

企業型確定拠出年金(DC)からiDeCo(個人型確定拠出年金)への移換を希望する際、「基礎年金番号が違う」との理由で手続きが滞るケースが多く報告されています。本記事では、基礎年金番号の確認方法や、手続きで注意すべき点を実例とともに解説します。

基礎年金番号とは何か?

基礎年金番号は、日本国内で年金制度に加入しているすべての人に付与される10桁の個人識別番号です。これは、厚生年金や国民年金に関わらず、年金に関するすべての記録の基礎となる情報です。

注意:基礎年金番号と、企業型DCの「加入者番号」はまったく別物です。混同しないようにしましょう。

基礎年金番号の確認方法

基礎年金番号は以下の書類から確認可能です。

  • 年金手帳(青またはオレンジ色の冊子)
  • ねんきん定期便
  • マイナポータル(マイナンバーカードと連携)

勤務先を退職して年金手帳が手元にない場合でも、年金事務所で本人確認を行えば再発行が可能です。

企業型DCからiDeCoへの移換に必要な書類と流れ

移換手続きには、以下のステップを踏みます。

  1. 退職時に企業型DCの管理機関から「加入者資格喪失届」「移換依頼書」を受け取る
  2. iDeCoの運営管理機関(SBI証券、楽天証券など)に申し込む
  3. 基礎年金番号を正しく記載し、必要書類を郵送

提出書類の不備や番号の間違いがあると、書類は差し戻され、手続きが大幅に遅れます。

移換遅延によるリスクと対処法

移換が完了するまでに時間がかかると、その間の資金は「国民年金基金連合会」で預かり状態(仮加入)になります。この間は資金が運用されず、将来の年金額に影響する可能性があります。

書類の差し戻しが複数回続く場合、提出先や年金事務所に直接確認することが早期解決につながります。

よくある勘違い:加入者番号との混同

企業型DCの「加入者番号」は、企業型年金制度の中でのIDであり、年金制度そのものを識別するものではありません。

iDeCoの申請用紙に「基礎年金番号」と記載されている場合は、必ず10桁の正しい番号を確認して記入しましょう。

まとめ:正確な番号の確認がスムーズな移換のカギ

企業型DCからiDeCoへの移換をスムーズに行うには、「基礎年金番号」と「加入者番号」の違いを理解することが非常に重要です。年金手帳やマイナポータルを使って正確な情報を確認し、必要書類を丁寧に準備することが、手続きの停滞を防ぐ最善策です。

わからない点は、iDeCo運営会社や年金事務所へ早めに相談することをおすすめします。

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