米国株を定期的に購入するにあたって、「前日終値より安くなった日にのみ買いたい」というニーズは多くの投資家に共通するものです。この記事では、SBI証券を使ってそのような注文を出すことができるのか、また具体的な方法や制約について詳しく解説します。
前日終値より安い価格で買いたい場合の基本的な考え方
まず前提として、SBI証券の米国株取引では「指値注文(リミットオーダー)」を利用することで「◯◯ドル以下になったら買う」という条件を設定できます。つまり、前日の終値が150ドルだった場合に、149ドル以下で買いたいのであれば「149ドルの指値」で注文すれば実現可能です。
ただし「前日終値を参照して自動的に注文を出す」ようなロジックは、SBI証券の標準的な注文画面や定期買付ではサポートされていません。そのため、手動で前日の終値を確認し、それより安い価格での指値注文を出す必要があります。
「毎回1000ドル分買いたい」条件をどう満たすか
購入額を1,000ドルに固定し、株価に応じて購入株数を調整したい場合は、次のように計算が必要になります。たとえば、前日終値が150ドルであれば、1000 ÷ 150 = 約6.66なので「6株購入」となります。
このときに注文可能なのは「指値注文:149ドル」「株数:6株」という組み合わせですが、株価が当日150ドル未満にならなければ注文は成立しません。あらかじめ計算しておき、該当価格で指値を出すのが現実的な方法です。
当日「前日終値以下で◯株買う」という注文は可能?
SBI証券の米国株注文では、特定の価格と株数を指定して「指値注文」を出すことは可能です。例えば「150ドル以下で6株買いたい」とする場合は「150ドルの指値で6株の買い注文」を出します。注文が市場でマッチすれば約定しますが、株価がその価格に到達しなければ約定しません。
なお「150ドル以下になったら自動的に計算して最大株数買う」といった柔軟な注文は標準機能では対応していません。これを実現するにはAPI連携または外部自動売買ツールが必要になります。
実際の注文方法と注意点
- SBI証券にログイン後、対象銘柄の注文画面へ進みます。
- 「指値注文」を選択し、希望価格を入力(例:149ドル)。
- 「株数」にはあらかじめ計算した上限株数を入力(例:6株)。
- 注文有効期限(当日/無期限)も選びます。
注意点:為替の影響により、日本円での支払い上限も変動するため、ドル建て決済を推奨します。また、米国市場の開始時間(日本時間23:30または22:30)に合わせて注文の有効性を確認しましょう。
APIや自動売買を活用したより柔軟な管理
どうしても自動化したい場合は、楽天証券やIB証券のAPI、あるいはSBI証券の外部連携ツール(kabuステーションAPIなど)を利用して、前日終値を取得→当日の株価を監視→条件を満たしたら注文、という自動ロジックを組むことが可能です。
ただし、これにはプログラミングスキルやツール利用契約が必要であり、初心者にはややハードルが高い面もあります。
まとめ:現状では「手動で前日終値を確認し、指値を入れる」のが現実解
SBI証券で「前日終値以下で自動購入」といった条件付き注文は標準機能では対応していません。しかし、「前日終値を確認し、その価格未満での指値注文を出す」という運用で、実質的に同様の結果を得ることは可能です。株数はドル建て予算に合わせて事前に手計算し、都度入力しましょう。
時間的・技術的に余裕がある方は、自動売買システムの活用も選択肢の一つとして検討する価値があります。

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