ビットコインと株の仕組みの違いをわかりやすく解説|価格が上がる理由とは?

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ビットコインと株式は、どちらも「買ったときよりも高く売れれば利益になる」という点では共通していますが、利益の源泉や価値の裏付けが異なります。この記事では、株とビットコインの違いや、ビットコインの価格が上がる理由について初心者にもわかりやすく解説します。

株式とは何か:企業の成長と利益の分配

株式は企業が資金調達のために発行する証券です。投資家は株を買うことで会社に出資し、持ち分(所有権)を得ます。会社が成長して利益を出せば、配当金としてその利益の一部を受け取れることもあります。また、企業の業績が上がると、株価も上昇し、売却益を得られる可能性が高まります。

例えば、100円の株を買った企業が大成功し、株価が500円になれば、400円の利益が出るわけです。これは企業が実際に「儲けた」ことに裏付けられています。

ビットコインとは何か:デジタル上の価値保存手段

一方、ビットコインは企業のような実体があるわけではなく、中央管理者がいないデジタル通貨です。発行上限が2,100万BTCと決まっており、「希少性」が価値の主な裏付けとなります。需要と供給で価格が決まるため、買いたい人が多ければ値段が上がり、売りたい人が多ければ値段が下がるという単純な市場原理に支配されます。

つまり、企業の成長や業績とは無関係に、需要(欲しい人)が増えれば価格が上がる仕組みです。

ビットコインの価格が上がる仕組み

あなたの質問の例はまさに正しく、たとえば最初に1円で買った人が増えて、次に買う人が2円、3円と値をつり上げていき、最後に高値で買った人に売れば、最初の人たちは利益を得られます。これは「価格の上昇」をうまく活用した典型的なパターンです。

ただし注意が必要なのは、誰かが得をすれば、誰かが損をするゼロサムゲーム的な側面もあるという点です。

どこからお金が増えているのか?

株は企業の利益から分配される配当という「実際のお金」があるのに対し、ビットコインにはそれがありません。価格が上がる理由は「他の誰かが高値で買ってくれるから」です。つまり、お金が新しく“増えている”わけではなく、「誰かから誰かに移動している」だけなのです。

ビットコインを1万円で買った人が1万5000円で売って儲ける場合、その1万5000円を支払った人が実質的に損している(または将来の値上がりを期待している)状態と言えます。

実際の投資家の行動例

例えば、2020年から2021年にかけて、ビットコインは約100万円から700万円近くまで急騰しました。これは「ビットコインは今後さらに価値が上がる」と信じた人々が大量に買い始めたことで価格が吊り上がった結果です。

逆に、2022年には下落し、多くの投資家が損失を出しました。これは「売りたい人が急増し、買いたい人が減った」ために起きたことです。株とは異なり、企業の業績という下支えがないため、値動きが激しくなりやすい傾向があります。

まとめ:株とビットコインの最大の違いとは

株は企業の実績や利益に基づいて価値が変動しますが、ビットコインは需要と供給、つまり「人々の期待と心理」によって価値が変動します。どちらも利益を出すことは可能ですが、仕組みを正しく理解しないまま投資すると大きなリスクを伴います。

価格がなぜ動くのかどこから利益が生まれるのかを知ることが、賢い投資判断の第一歩です。

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