楽天証券で信用取引の売建(空売り)を行おうとした際、「1日しか保有できない」といった制約に戸惑う方も多いかもしれません。これは取引の種類によるもので、設定を変えることでより長期の保有も可能です。本記事では、楽天証券の信用取引における「取引区分の違い」や「長期保有する方法」について具体的に解説します。
楽天証券における信用取引の2つの区分とは
楽天証券での信用取引には、大きく分けて以下の2つの取引区分があります。
- デイトレ専用信用取引(いわゆる1日信用):当日中に決済が必要
- 制度信用取引/一般信用取引:数日~数ヶ月の保有が可能
質問にある「1日の取引しかできない」というのは「いちにち信用取引(デイトレ専用)」を選択していることが原因です。
売建を長期で保有したい場合の方法
楽天証券で売建ポジションを長く保有したい場合は、「制度信用取引」または「一般信用取引」を選ぶ必要があります。
以下のように注文画面で取引区分を変更しましょう。
- 楽天証券サイトにログイン
- 信用取引の注文画面を開く
- 「いちにち信用」ではなく「制度信用」または「一般信用」を選択
これにより、最大6ヶ月まで売建ポジションを保有することが可能になります。
制度信用と一般信用の違い
項目 | 制度信用取引 | 一般信用取引 |
---|---|---|
保有期間 | 6ヶ月以内 | 無期限(銘柄による) |
金利・貸株料 | 安め(固定) | やや高め(証券会社設定) |
銘柄数 | 限られる | 豊富 |
逆日歩リスク | あり | なし |
たとえば逆日歩リスクを避けたい方には一般信用が向いており、コスト重視の方には制度信用が向いています。
売建の取扱銘柄を調べる方法
楽天証券のウェブサイトでは、各信用取引ごとに売建が可能な銘柄リストを公開しています。
信用取引対応銘柄検索はこちら(楽天証券公式)から、ご希望の銘柄が「制度信用」や「一般信用」に対応しているか事前に確認するのが安心です。
注文の際に注意すべきポイント
信用取引の注文画面では、以下の点に注意が必要です。
- 必ず「いちにち信用」以外を選択
- 返済期限や金利条件を確認
- 売建できる株数に制限がある場合もある
また、楽天証券では夜間のPTS取引で信用取引ができないため、通常の取引時間内に注文を完結させる必要があります。
まとめ:1日以上の売建には制度信用・一般信用への切り替えが必須
楽天証券で売建ポジションを1日以上保有したい場合は、「いちにち信用」ではなく「制度信用取引」か「一般信用取引」を選びましょう。保有期間・コスト・銘柄数の違いを理解し、自分にあった取引スタイルを見極めることが重要です。
なお、初めての方は楽天証券の「信用取引口座の開設」や「信用ルールの確認」も忘れずに行っておくと、より安心して売買に臨めます。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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