S&P500インデックスファンドは、長期的な資産形成に向いた投資信託の一つです。しかし、購入直後に基準価格が気になり、不安になる方も少なくありません。この記事では、基準価格の意味や、売却タイミングにおける損益の仕組みを初心者にもわかりやすく解説します。
基準価格とは?購入価格との関係を理解しよう
投資信託の「基準価格」とは、1万口あたりの時価評価額を示す価格です。しんきんS&P500インデックスファンドの6月11日の基準価格が19,559円だった場合、あなたの90万円は約46口分の購入に使われたと計算されます。
つまり、この基準価格よりも売却時の価格が高ければ利益(キャピタルゲイン)となり、下回っていれば損失になります。この構造は株式投資と同様にシンプルですが、価格の動きに一喜一憂せず、長期視点で見ることが大切です。
短期売買はリスク大:インデックス投資の基本
インデックスファンドは本来、短期的な売買ではなく、数年単位の長期保有を前提とした投資商品です。米国市場は過去の統計でも、長期的に右肩上がりの成長を見せており、数日〜数週間で判断するのは早計です。
たとえば2020年のコロナショックではS&P500が一時急落しましたが、2021年には大きく回復し、2023年には最高値を更新しています。仮に基準価格が一時的に下がっても、将来的に回復する可能性は十分にあります。
売却タイミングを考える際のポイント
- 損益分岐点:自分の購入時の基準価格を覚えておき、それより上か下かで損益を判断します。
- ライフイベント:進学・住宅購入・老後など資金が必要になるタイミングに合わせて計画的に売却するのが理想的です。
- 相場の見通し:一時的な下落に惑わされず、長期トレンドや米国経済の見通しに注目しましょう。
具体例:購入価格と売却価格で損益を計算してみよう
例)基準価格19,559円で購入し、数ヶ月後に20,500円で売却した場合。
保有口数 | 購入価格 | 売却価格 | 損益 |
---|---|---|---|
約46口 | 90万円 | 約94.3万円 | +4.3万円 |
反対に、18,500円に下落した場合は損失が約4.9万円になります。このように価格の上下で損益が変わるため、売却前に基準価格の推移をチェックすることが重要です。
税金や信託報酬にも注意
売却益が出た場合は、20.315%の税金(所得税+住民税)が発生します。また、インデックスファンドは毎年の運用管理に対して「信託報酬」がかかっており、これも資産価値に影響します。
しんきんS&P500インデックスファンドのような低コスト型であっても、信託報酬が0.1〜0.2%程度あるため、長期的にはじわじわと影響します。販売手数料は基本的に無料(ノーロード型)ですが、念のため確認しておきましょう。
まとめ:基準価格を気にしすぎず、長期視点を大切に
インデックスファンドは価格の上げ下げが日々ありますが、重要なのは「いつ売るか」よりも「なぜ投資したか」の目的を明確にすることです。急いで売却せず、米国経済の成長とともに資産を増やしていくという考え方が、インデックス投資の王道です。
もし一時的な損失が不安な場合は、積立投資などでリスク分散する方法もおすすめです。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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