一般口座からNISAへ株を移すには?買い直しの必要性と注意点を徹底解説

株式

「今持っている株をNISA口座で保有したい」そう思ったときに、どのような手続きを取るべきか、また税制上の影響はあるのか気になる方も多いでしょう。本記事では、一般口座・特定口座で保有している株をNISA口座へ移す際の基本知識と注意点を、実務に即して解説します。

一般口座からNISAへ株を直接移すことはできる?

結論から言えば、一般口座や特定口座で保有している株式を、NISA口座にそのまま移すことはできません。NISA口座では、「NISA口座内で購入されたもののみ」が非課税の対象となるため、一般口座での保有分は非課税扱いにできないのです。

そのため、NISAに組み入れたい場合は、一度売却し、同銘柄をNISA口座で「買い直す」必要があります。

買い直す際の保有期間はどうなる?

一般口座で保有していた期間は、NISAで買い直した場合には「リセット」されます。株主優待や配当の権利には「継続保有」が求められるケースもあり、企業によっては継続年数がリセットされる可能性がある点に注意が必要です。

ただし、株主番号が維持されれば影響がないケースもあります。これは株式名義が同一で、移動後の証券会社でも株主番号が引き継がれる場合に限られます。

証券会社が異なる場合の扱い

一般口座の証券会社とNISA口座の証券会社が異なる場合、売却後に資金を移して、別証券会社でNISA口座から購入する流れになります。

この際のポイントは以下の通りです。

  • 資金移動に数日かかる(即日買付できない可能性あり)
  • NISAの年間投資枠を使用する(売却額ではなく再購入額がカウント)
  • 株価変動のリスクがある(売却から再購入までに価格が変動することも)

そのため、タイミングや金額に注意しながら戦略的に進める必要があります。

株主番号はどうなる?リセットされる?

株主番号は、証券会社を変更したり、株を一度売却して再度買い直した場合には通常リセットされます。ただし、「株式名義が変更されなければ維持される可能性」があります。

たとえば、SBI証券の一般口座からSBI証券のNISA口座に同一名義で買い直した場合は、株主番号が同じになるケースもあるとされていますが、絶対ではありません。優待目的で継続保有が重要な場合は、証券会社に確認するのが確実です。

NISA移行時の損益通算と注意点

NISAでは売却益・配当金が非課税となりますが、損益通算はできません。つまり、NISA口座での損失は他の口座の利益と相殺できないため、安易な移行は税制面で損をする可能性もあります。

また、既に利益が出ている一般口座の株を売却することで課税対象となることもあるため、「含み損の状態でNISAへ買い直す」方が税負担が少なくなるケースもあります。

まとめ:NISAへの移行は慎重に検討を

一般口座で保有中の株式をNISA口座へ移行するには、原則として一度売却して再購入する必要があり、保有期間や株主番号、税制面での注意点が存在します。

  • NISAでは「新規購入」のみが非課税対象
  • 保有期間はリセットされる可能性がある
  • 証券会社が異なると資金移動の手間とリスクが生じる

優待狙いや長期投資をしている方は、株主番号の扱いや損益通算不可などを考慮し、移行のメリット・デメリットを冷静に判断しましょう。

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