新NISAでの積立や高配当株、配当金の扱い方を初心者向けにやさしく解説

資産運用、投資信託、NISA

新NISA制度のスタートに伴い、投資初心者の方からは「積立ができなかった月はどうするの?」「高配当株を買うならどの枠がいいの?」などの疑問が多く聞かれます。この記事では、実際の疑問に沿って、新NISAの活用法をわかりやすく解説します。

積立が失敗した月の対応方法

クレジットカード積立で引き落としができなかった月は、その月の非課税枠は原則として失効します。翌月に繰り越すことはできません。

ただし、もしどうしても同じ月に買い付けたい場合は、金額買付で同じ商品を手動購入することは可能です。その際は「つみたて投資枠」ではなく「成長投資枠」や「特定口座」を使う必要があるため、非課税枠の使い方に注意が必要です。

SBI・SCHDなど高配当ETFの買い方

SBI・Vシリーズや米国高配当ETF(SCHDなど)を少額で試すのは、初心者にとって貴重な学びになります。これらを新NISAで買う場合、「成長投資枠」で1回だけの金額買付でも問題ありません。

定期的に積立する必要はなく、好きなタイミングでの買い付けでOKです。ただし為替の影響や配当課税(外国税額控除の適用など)にも注意を払いましょう。

配当金が出る商品の購入枠の選び方

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。配当金が出る商品(例:ETF・個別株・高配当ファンドなど)は、つみたて枠では基本的に購入できません

そのため、配当金を非課税で受け取りたい場合は「成長投資枠」を使うのが適切です。一方で、特定口座で購入すると配当に対して約20%の税金がかかるため、税制上は不利になります。

つみたて投資枠と成長投資枠の違い

「つみたて投資枠」は毎月の積立を前提とした長期分散投資用で、年間120万円まで、最大600万円まで非課税投資が可能です。金融庁が認めたインデックスファンドなどのみが対象です。

「成長投資枠」は、ETF・高配当株・アクティブファンドなど、比較的自由度の高い商品が対象で、年間240万円、最大1,200万円まで非課税投資が可能です。

非課税枠は再利用できる?

一度使った非課税枠は、その年の枠としては使い切りとなります。仮に売却して資金を取り戻しても、「非課税枠が復活することはない」ため注意が必要です。

たとえば、ある年に500万円分の成長投資枠を使って投資し、途中で全額売却したとしても、その500万円分の枠は「その年の使用済み枠」としてカウントされ、再び使うことはできません。

初心者がとるべき最適戦略

初心者の方は、まずはつみたて投資枠を活用し、S&P500などの低コストインデックスファンドで「コツコツ積み立て」をベースにしましょう。

そのうえで、少額であれば成長投資枠を使って高配当ETFやアクティブファンドの購入を試してみるのも良い選択です。経験を通じてリスク許容度や目的が明確になっていくことで、徐々に投資の幅が広がっていきます。

まとめ

  • クレカ積立が失敗しても、成長投資枠での買付で代替可能
  • 高配当株は成長投資枠で少額でもOK
  • 配当非課税を狙うならNISA枠(特に成長投資枠)が有利
  • 非課税枠は売却しても再利用できない
  • 初心者はまずは「つみたて投資枠」でコツコツが基本

新NISA制度は柔軟性が高く、使い方次第で大きな恩恵を得ることができます。焦らず、少額から経験を積みながら、自分にあった投資スタイルを見つけていきましょう。

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