少額から始める資産運用において、どれくらい増えるのかを把握することは非常に大切です。今回は「月5万円を1年間(計60万円)積み立てたあと、年利2%で運用を続けた場合」、5年後・10年後にいくらになるかを具体的に試算しながら解説します。
まずは条件を整理:積立と運用の前提
今回の前提条件は以下の通りです。
- 積立期間:12か月(1年間)
- 積立額:毎月5万円 → 合計60万円
- 運用利率:年2%(複利)
- 積立終了後は運用のみ(追加入金なし)
つまり、1年間かけて60万円を積み立てた後、その元本を年2%の利率で「元本据え置き運用」するという形になります。
1年目の積立後、5年後の資産額
60万円を年利2%で4年間(積立完了後)運用すると、次のような計算式になります。
60万円 × (1 + 0.02)^4 ≒ 60万円 × 1.0824 ≒ 約64万9440円
つまり、5年後の時点では約64万9,000円になります。利息としてはおよそ4万9,000円の増加です。
さらに運用を続けた10年後の資産額
同様に、60万円を年利2%で9年間運用すると。
60万円 × (1 + 0.02)^9 ≒ 60万円 × 1.197 ≒ 約71万8200円
したがって、10年後には約71万8,000円となります。利息だけで約11万8,000円の差が出てきます。
時間を味方につける「複利」の威力
今回のシミュレーションでも分かるように、運用期間が長くなるほど利息が利息を生む「複利効果」が大きくなります。たとえば、20年後になると以下のようになります。
60万円 × (1 + 0.02)^19 ≒ 約89万円
(約29万円の利息)
時間とともに資産が緩やかに増えるため、短期的なリターンではなく、長期目線での資産形成が重要です。
実際の運用では税金や手数料にも注意
このシミュレーションはあくまで理論上の「税引き前」「手数料なし」の前提で算出しています。実際には以下の点に注意が必要です。
- 運用益には約20.315%の税金がかかる(特定口座を使う場合)
- 投資信託やETFの信託報酬など、運用コストがかかる
一方で、つみたてNISAなどの非課税制度を活用すれば、税負担を抑えることができます。
まとめ:60万円の積立でも将来に差が出る
たとえ1年間だけの積立でも、年2%での長期運用をすれば、10年後には約72万円近くまで増えることがわかりました。利回りが小さくても、時間を味方にすることで資産形成の効果は確実に現れます。これから資産運用を始める方は、まず小さな一歩からでも積立と複利の力を体験してみるとよいでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント