マルチ商法や無登録の暗号資産ビジネスによる詐欺被害は、近年ますます巧妙化しています。なぜ明らかに怪しいと感じる話でも、多くの人が引っかかってしまうのでしょうか?この記事では、そうした背景にある心理や手口の特徴を明らかにし、被害を未然に防ぐための知識を身につけていきます。
信じる人が後を絶たない理由とは
マルチや詐欺に引っかかる人は「騙されやすい人」と一括りにされがちですが、実際はごく普通の人が引っかかっています。特に信頼している友人や知人からの紹介によって始まるケースでは、相手を疑う心理的ハードルが下がります。
また、「今ならまだ間に合う」「先行者利益が取れる」といった限定性や「仲間もみんなやっている」といった社会的証明のテクニックが効果的に使われると、正常な判断が難しくなります。
無登録の暗号資産ビジネスが危険な理由
日本では、金融商品取引業者として金融庁に登録していない暗号資産業者が投資を募ることは違法です。にもかかわらず「海外企業だから登録は不要」「これから登録予定」などと説明し、投資を促すケースが後を絶ちません。
たとえば、LINEやTelegramなどのチャットアプリでグループに招かれ、仲間意識を高めながら実績画像や出金証明を共有される手口があります。しかしこれらの証拠は偽装可能であり、実際の投資では出金ができず、最終的に運営者と連絡が取れなくなるのが典型です。
詐欺的なビジネスの見抜き方
- 金融庁の登録業者かどうかを公式サイトで確認
- 「元本保証」「毎月◯%の利益」などの甘すぎる条件に注意
- 契約書の不備や書面の提示がないまま口座送金を促される
「みんなやってるから大丈夫」「あの人が言ってるから信じられる」といった思考は詐欺の温床です。必ず自分自身で公式情報を調べる習慣を持ちましょう。
なぜ賢い人でも詐欺に遭うのか
詐欺被害は「無知」よりも「心の隙」を突かれて起こるものです。たとえば、失業中で不安だったり、子育てや介護で将来に希望が見出せなかったりするタイミングでは、リスクよりも「希望」にすがってしまいがちです。
人間は論理よりも感情で意思決定をする生き物です。そのため、詐欺師は理屈よりも気持ちを揺さぶるような言葉を巧みに使って信頼を得ます。
被害に遭わないための具体的対策
- 第三者の視点を取り入れる(家族・弁護士・消費者センターなど)
- 必ず金融庁・国民生活センター・消費生活センターの公式情報を確認
- 不自然な高利回りや権利収入の話にはまず疑いの目を
実際に不安を感じたら、「金融サービス利用者相談室」や「消費者ホットライン188」に早めに相談することが重要です。
まとめ:知識と疑う習慣があなたを守る
マルチや暗号資産詐欺に騙される理由は、知識不足というよりも「心理的な仕掛け」にあります。信頼できる人からの紹介や魅力的な成功談には冷静に対応し、まずは一度立ち止まって調べるという習慣を持つことが被害を避ける最大の予防策です。
もし不安な勧誘を受けたら、一人で抱え込まずに専門機関へ相談する勇気を持ちましょう。それが大切な資産と人間関係を守る第一歩です。

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