SBI証券アプリを利用していると「セキュリティ対策の一環として、認証用番号へ発信してください」と表示されることがあります。これは正規のセキュリティ機能の一部ですが、毎回ログインのたびに発信が求められると、ユーザーにとっては煩わしく感じられるでしょう。この記事では、その背景と対処法を具体的に解説します。
SBI証券の認証用番号とは？
SBI証券では、不正アクセス防止の観点からセキュリティ強化を段階的に進めています。その一環で導入されたのが、電話発信による本人確認機能です。これは、ユーザーが事前登録した携帯電話番号から認証用番号に発信することでログインを許可する仕組みです。
特に、新しい端末でのログインや、不審な通信が検出された場合などにこの認証が必要となる設計になっています。
毎回発信が必要になる原因
本来、一定条件を満たせば再認証は不要になるはずですが、以下のようなケースでは毎回発信が求められることがあります。
- アプリのキャッシュや設定が毎回初期化されている
- 端末のセキュリティ設定でCookieやデータ保存を制限している
- ログインのたびに異なるIPアドレスや環境からアクセスしている
- 「端末を信頼する」にチェックを入れていない
例えば、プライバシー重視のブラウザやセキュリティアプリを使用している場合、認証情報が保持されず、再認証を促されることがあります。
設定の見直しと対処法
毎回の認証を避けるために、以下の設定を確認しましょう。
- アプリの最新版への更新：不具合や仕様変更が含まれている場合があります。
- 「この端末を信頼する」オプションを有効にする：ログイン画面でチェックを入れることで、再認証の頻度が減る可能性があります。
- スマートフォンのセキュリティ設定を確認：アプリの権限やバッテリー最適化対象になっていないかを見直しましょう。
また、端末の再起動やアプリのキャッシュ削除後に設定をやり直すことで改善するケースもあります。
それでも改善しない場合の対応
どうしても改善しない場合は、SBI証券のカスタマーサポートへ連絡することをおすすめします。システム側で認証ループが発生している可能性もあるため、技術サポートにより個別対応してもらえることがあります。
SBI証券よくある質問・お問い合わせのページでは、チャットサポートや電話対応窓口の情報も掲載されています。
セキュリティの観点からも重要な認証プロセス
このような本人確認の手間は、不正アクセスやアカウント乗っ取りを防ぐために導入されています。近年、フィッシングやSMS詐欺などの被害が急増しているため、やや煩雑でも必要なプロセスとも言えます。
とはいえ、日常利用で毎回求められるのは利便性を損なうため、正しい設定や利用方法を知ることがユーザーにとって重要です。
まとめ：再認証を減らすには設定の見直しを
SBI証券の認証用番号への発信は、セキュリティ強化のための正規の仕様です。ただし、端末やアプリの設定によっては毎回求められる場合があります。「この端末を信頼する」設定の確認や、アプリのバージョンアップ、不要なキャッシュ削除などを試すことで、多くのケースは改善が見込めます。
どうしても解決しない場合は、カスタマーサポートに連絡して根本的な原因を探ることが望ましいでしょう。
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