楽天証券で積立NISAを売却しながら続ける運用スタイル|頻繁な売買のメリット・デメリットと注意点

資産運用、投資信託、NISA

積立NISAは長期的な資産形成を目的とした制度ですが、生活の事情により「売却と積立を同時に行う」運用スタイルを取る方も増えています。楽天証券を利用して、積立を継続しつつ、必要に応じて資金を一部売却するという方法は柔軟な選択肢のひとつです。ただし、そこには注意すべきポイントも存在します。

積立と売却が同月に発生しても問題はない

楽天証券をはじめとする多くの証券会社では、積立設定を継続したまま、保有しているファンドを部分的に売却することが可能です。たとえば、月に3万円を積立しながら、10万円を売却する、といったことは仕組み上問題ありません。

ただし、積立NISAの非課税投資枠は「売却しても復活しない」点に注意が必要です。売ったからといって、その年の残り枠が増えるわけではありません。

頻繁な売却にはこんなデメリットも

積立NISAは「長期・積立・分散」を前提とした制度設計になっているため、短期的な売却を繰り返す使い方は制度の意図に反する面があります。

たとえば、売却時のタイミングによっては含み損を抱えた状態で売却し、損失を確定させてしまうことも。長期保有で得られたであろう利益の機会を逃すリスクもあります。

銀行預金のように使うのはおすすめしない理由

積立NISAを「出し入れ可能な貯金」のように考えてしまうと、制度の最大の魅力である「20年間の非課税運用メリット」が生かせません。

たとえば、急な出費が予想される場合には、生活防衛資金として普通預金や定期預金、iDeCoと併用するのが無難です。積立NISAは「使わずに寝かせられる余裕資金」で運用するのが基本とされます。

どうしても売却が必要な場合の工夫

定期的に資金が必要な場合は、投資信託の種類を「値動きが安定した債券型ファンド」にするなど、リスクを抑えた運用商品を選ぶのも手段のひとつです。

また、売却の計画を月単位・四半期単位などで事前にスケジューリングしておくと、慌てて安値で売ってしまうリスクも減らせます。

投資スタイルに合わせて制度を使い分けよう

積立NISAだけでなく、特定口座での投資や普通預金、外貨預金なども並行して利用すると、目的別に資産を分けることができ、より柔軟で実用的な資産管理が実現します。

例:
・生活費:普通預金
・3年以内に使う資金:定期預金や国債
・老後資金:積立NISA・iDeCo
・値上がり益狙い:特定口座で高成長株投資

まとめ|積立NISAは「引き出さない運用」が基本だが、柔軟性も重要

楽天証券で積立NISAを利用していても、ライフスタイルに合わせて売却と積立を繰り返すことは制度上可能です。ただし、その使い方が自分の資産形成目標に合っているかどうかを定期的に見直すことが大切です。

短期的な資金繰りに使うよりは、緊急用資金を別途用意し、積立NISAはなるべく手を付けずに長期運用することが、非課税メリットを最大限に生かすコツです。

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