20年国債は個人でも購入できる?購入方法と中途売却の注意点を解説

資産運用、投資信託、NISA

日本国債には「個人向け国債」と「市場流通国債(既発債)」の2種類があり、ネット証券などで目にする20年債もその一部です。今回は、20年国債が個人でも購入できるのか、途中で売却可能なのかについて、投資初心者の方にもわかりやすく解説します。

20年国債は個人でも買えるのか?

結論から言うと、20年国債は個人でも購入可能です。ただし、それは「個人向け国債」ではなく「市場流通国債(既発債)」としての購入になります。

ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)では、20年満期の日本国債が流通市場を通じて販売されており、1万円単位で購入できます。

個人向け国債との違いとは?

個人向け国債は「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3種類で、20年債はラインナップに含まれていません。一方、20年国債は「既発債」として市場で取引され、価格は金利動向によって変動します。

つまり、個人向け国債は元本保証+最低金利保証がある一方、20年既発債は市場リスクがあります。

20年債は途中で売却できるのか?

20年国債は満期まで保有しなくても途中売却が可能です。ネット証券経由で保有している場合、流通市場で売却できます。ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 売却価格は市場価格で決まる(元本割れの可能性あり)
  • 売買手数料やスプレッドがかかる場合がある
  • 市場に流動性がないと、売却が成立しづらいこともある

例えば、購入時よりも金利が上昇している局面では債券価格が下がるため、売却時に損失を被るリスクがあります。

20年国債を購入するメリットとデメリット

メリット:

  • 10年超の長期投資により利回りが高い傾向がある
  • 国債という安心感(デフォルトリスクが低い)
  • ネット証券で少額から購入可能

デメリット:

  • 途中売却では元本割れのリスクあり
  • 個人向け国債のような最低金利保証はない
  • 価格が金利の変動に左右される

実例:SBI証券で20年債を購入する場合

・SBI証券の債券ページで「国債」→「20年満期」を選択
・利率や償還日を確認し、数量を指定して購入
・保有中は「口座管理」→「債券」から残高や評価額を確認可能
・途中売却時は「債券売却」画面から注文可能

売却時は約定価格がリアルタイムに表示されないことがあるため、想定価格より下回る可能性も加味しておく必要があります。

まとめ

20年国債は個人でもネット証券を通じて購入可能で、満期前に売却することも可能です。ただし、価格は市場の金利動向に左右され、元本割れのリスクもある点には注意が必要です。

安定性重視なら個人向け国債、利回りや運用期間を重視するなら20年既発債というように、ご自身の目的に応じて使い分けることが重要です。

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