仕手株や踏み上げ相場は今も存在する?現代相場に見る実例と対策を徹底解説

株式

一昔前の株式市場では、仕手株や踏み上げ相場といった激しい値動きの銘柄が大きな話題を呼びました。果たして、そうした現象は現代の市場でも起きているのでしょうか?実際には、形を変えて今も存在しており、個人投資家にとっては大きなチャンスにもリスクにもなり得ます。この記事では、仕手株や踏み上げ相場の現在の実態とその見極め方、対応策について具体例とともに解説します。

仕手株とは?かつての典型例とその特徴

仕手株とは、特定のグループや投資家が意図的に株価を操作することを目的として大量に売買される銘柄を指します。出来高が急増し、短期間で株価が数倍に跳ね上がることもありますが、その後急落するリスクも極めて高いため注意が必要です。

過去には、新興市場の低位株が仕手化しやすく、有名な例では1990年代後半の「カネボウ化粧品」や「ヒューマンホールディングス」などがあります。SNSや掲示板で煽られ、一気に高騰する現象は、現在の仕手株にも通じる構造です。

踏み上げ相場とは?空売り筋が巻き込まれる逆転劇

踏み上げ相場とは、空売り(信用取引による売り)をしていた投資家が、株価の上昇によって損失を被り、損切りのために買い戻しを迫られることで、さらに株価が急騰する状況を指します。これは需給のひっ迫が生み出す特有の値動きです。

たとえば、空売り比率が高かった銘柄が、決算や好材料などをきっかけに急騰すると、踏み上げが起きる可能性が高まります。2020年以降では、ゲーム関連株や電気自動車関連株などがその対象になったこともあります。

現代にも存在する“新型仕手株”の特徴

近年の仕手株は、かつてのように明確なグループによる操作ではなく、SNSやYouTube、X(旧Twitter)を通じて個人投資家の熱狂的な買いが集中することで発生します。これを「デジタル仕手株」とも呼ぶことがあります。

たとえば、2021年のアメリカ市場で話題となった「GameStop(GME)」は、Redditユーザーたちが一致団結して買い集めたことで空売り勢を踏み上げる展開となりました。このような群衆心理と情報拡散の速さが、現代の新しい相場を形成しています。

仕手株や踏み上げ相場に巻き込まれないための見分け方

仕手株の特徴としては、以下のような点が挙げられます:

  • 短期間での出来高の急増
  • 会社内容に比して不自然な株価上昇
  • SNS等で特定銘柄が頻繁に取り上げられている

このような兆候が見られた場合は、慎重な対応が求められます。

また、空売り比率や信用倍率が極端に偏っている銘柄も、踏み上げのリスクがあるため、リスク管理を徹底しましょう。IR情報の頻度や、過去の株価チャートも有効な判断材料になります。

リスクとどう向き合うか:投資戦略の工夫

仕手株や踏み上げ相場を完全に避けることは困難ですが、リスクを分散し、冷静に判断することで被害を最小限に抑えることは可能です。短期的な高騰に飛び乗るのではなく、業績やファンダメンタルズに基づいた長期視点の投資を基本に据えることが重要です。

また、ボラティリティの高い銘柄に投資する場合は、損切りラインを事前に明確に決める、またはポジションサイズを抑えるなどの対策を講じることがリスク回避に役立ちます。

まとめ:仕手株も踏み上げ相場も形を変えて今も存在する

仕手株や踏み上げ相場は過去の遺物ではなく、むしろSNSやネット情報の拡散によって新たな形で生き残っています。現代の相場では、情報リテラシーと冷静な判断力が求められます。過去の手口や実例を知ることで、今後の投資判断にも役立つはずです。

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