アクティブ運用のバランスファンドなどは、日経平均連動のインデックスファンドとは異なり、その運用成績を基準価格だけで判断することが難しいと感じる投資家は多いでしょう。本記事では、アクティブバランスファンドの基準価格の仕組みと、それがどのように運用成果に影響するのかを解説します。
1. アクティブバランスファンドとは?
アクティブバランスファンドは、複数の資産(株式、債券、不動産など)を組み合わせ、運用会社の運用方針や市場の動向を反映させてポートフォリオを管理するファンドです。インデックスファンドと違い、特定の市場指数に連動することはなく、運用会社の判断によって投資比率が決まります。
これにより、基準価格(基準価額)は、投資対象となる資産の価格変動を反映しつつも、必ずしも市場の動きと連動するわけではありません。そのため、運用の成否を評価するためには、基準価格の推移だけでは不十分であることがあります。
2. 基準価格の仕組みと運用成果の評価
基準価格は、ファンドが保有する資産の時価総額を発行済み口数で割った値です。アクティブファンドの場合、この基準価格は、運用する資産の選定や比率をどうするかという運用会社の判断が反映された結果となります。
そのため、基準価格が一時的に下がることはありますが、それが必ずしも運用会社が不正に利益を得ているわけではありません。運用成績の評価には、基準価格だけでなく、運用報告書や運用方針、リスク管理の状況なども総合的に見る必要があります。
3. 運用会社が基準価格を低く出すことはあるか?
運用会社が基準価格を意図的に低く設定し、利益を多く取るという行為は、通常の運用管理においては考えにくいです。基準価格は、ファンドが保有する資産の時価で決まるため、意図的に操作することは不可能ではないにしても、極めてリスクが高く、法的に問題が生じる可能性があります。
とはいえ、基準価格が低く出る理由として、資産の評価方法や市場の影響などがあります。たとえば、市場のボラティリティが高い時期に資産評価が変動することで、基準価格が下がることがあります。しかし、運用会社は透明性を保ちつつ、資産の評価方法を公開しているため、投資家がその運用状況を把握できるようになっています。
4. ファンドの運用成果を正しく評価するためのポイント
アクティブバランスファンドの運用成果を正しく評価するには、基準価格だけでなく、以下の点をチェックすることが重要です。
- 運用報告書の内容(ポートフォリオの構成、パフォーマンス、リスクなど)
- ファンドの運用方針や投資戦略
- 市場動向や経済情勢に対する運用会社の対応
これらを総合的に評価することで、ファンドが適切に運用されているかどうかを判断できます。単に基準価格を見て「正しく運用されているか」を判断するのは難しく、運用会社の透明性と説明責任が重要です。
5. まとめ:アクティブファンドの基準価格と運用の評価方法
アクティブバランスファンドの基準価格は、投資する資産の市場価格を反映しており、運用会社が意図的に低く設定することはありません。基準価格だけでなく、運用報告書や運用方針などを総合的に判断し、ファンドのパフォーマンスを評価することが重要です。透明性の高い運用会社であれば、ファンドの運用が正しく行われていることが確認できるでしょう。

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