株式市場には、ときおり全体が一斉に値を下げる“総崩れ”とも言える日が訪れます。これをリスクと見るかチャンスと見るかは投資家の戦略次第。本記事では、こうした暴落の背景や特徴、そして現実的な待ち方について投資歴10年以上の筆者が詳しく解説します。
なぜ市場は一斉に下がるのか?
株式市場が全体的に下がる背景には、主に「マクロ経済的要因」「金融政策」「地政学的リスク」などが関係しています。たとえば、2020年のコロナショックや2018年の米中貿易摩擦(トランプ政権による関税強化)などが代表例です。
これらは一国だけでなく、世界中の市場に影響を及ぼすため、あらゆる銘柄が同時に売られる現象が起きやすくなります。こうした日を「全面安」や「リスクオフ」とも呼びます。
過去の急落事例から学ぶ
例を挙げると、2022年8月のジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が利上げ継続を示唆した翌営業日、米国市場は大幅下落。これに連動して日経平均も800円以上の下げを記録しました。
また、2015年の「チャイナショック」では上海市場の急落が引き金となり、世界的に株価が暴落。日本市場も全面安となり、当時は追証に苦しむ投資家が続出しました。
スーパーボーナスタイムは狙えるのか
“全銘柄が下がる日=買い場”と捉えるのは、一定の合理性があります。なぜなら、優良銘柄であっても市場心理で売られ、割安になるからです。例えば2020年3月の急落時には、トヨタやキーエンスのような大型優良株も一時的に20%以上下げました。
ただし、現金ポジションを保持して待つには忍耐と冷静な判断が求められます。また、暴落時に拾った株が「さらに下がるリスク」も理解しておくべきです。
暴落の予兆をつかむための観察ポイント
日々のニュースチェックや経済指標(CPI、雇用統計、FOMC)への注目は基本です。特に米国の長期金利やドル円の急変動、VIX指数の急上昇などは市場心理の悪化を示す重要なサインです。
加えて、「先物市場の急落」や「大型株の売られ方」なども前兆となることがあります。前日に米国市場が大きく下げた場合、日経平均も同調する傾向があります。
買い手として待ち構える現実的な方法
全力待機ではなく、下がるたびに小刻みに買い下がる「逆張りの分割投資」がリスクを抑える方法です。たとえば現金比率を50%とし、20%下がったタイミングで1回分投入、といったルールを作ると冷静に行動しやすくなります。
また、ウォッチリストを作成しておくことも効果的。普段から注目銘柄の適正株価を自分なりに見積もっておくと、暴落時に慌てず判断できます。
まとめ:暴落は恐れるよりも備えるべき
市場全体が下落する日は不定期ですが、年に1~2回は訪れるのが通例です。こうした日は損失を抱える投資家がいる一方、準備していた人にはチャンスとなります。
感情に流されず、過去の事例とデータに基づいて行動することで、「スーパーボーナスタイム」を現実的に迎えられる可能性が高まります。今こそ、冷静に備える時間と捉えてみましょう。

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